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2023 年度 実績報告書

バイオマーカーを活用した新規せん妄予測スコアの開発

研究課題

研究課題/領域番号 20K19046
研究機関東北大学

研究代表者

佐久間 篤  東北大学, 大学病院, 助教 (90733759)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワードせん妄 / バイオマーカー / 予測スコア
研究実績の概要

本年度は、前方視的研究を継続した。前方視的研究の対象者は、当院においてがん治療を実施する患者であり、主に入院患者を対象に継続した。リクルートを継続し、50名程度の初回データを集積し、30名程度の縦断データを重ねることができた。しかし、新型コロナウイルスの影響により、前方視研究の開始が当初の予定より大幅に遅延した影響、さらには5類に移行後も病院環境では引き続き慎重な配慮が求められた影響で、症例を集積することには制限が大きく、当初の予定症例数には及ばなかった。
今年度はこれまで集積したデータを利用して積極的に学会発表を行った。2023年6月に、第5回日本メディカルAI学会学術集会に参加し「活動量を用いた抑うつリスクの評価とリスク因子の検討」と題し、機械学習を用いて活動量から抑うつやせん妄を始めとした精神症状の発症を予測する内容の発表を行った。これにより、優秀ポスター演題賞を受賞した。2023年6月には、第28回日本緩和医療学会学術大会に参加、「東北大学病院における緩和ケアチームと精神科リエゾンチームの連携」と題した演題の中で、研究の取り組みを紹介した。さらに、第33回東北作業療法学会において、「化学療法中のがん患者へのウェアラブルデバイス活用の試み」と題して現場への応用の課題を中心に研究の取り組みを紹介した。さらに、2023年11月には第36回日本総合病院精神医学会総会に参加し、がん患者の症状緩和に資する新たな心理社会的変数の同定―セルフスティグマ」と題して発表した。
今後は研究を進め、詳細なデータ解析や、新たな研究を実施することにより予測モデルの構築に資する症例を集積、さらにはせん妄の検知に係わるバイオマーカーやウェアラブルデバイスの活用について検討を重ね、せん妄予測の精度を向上させるモデルを開発し、病院環境での医療安全向上に資する予定である。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2023

すべて 学会発表 (5件)

  • [学会発表] 活動量を用いた抑うつリスクの評価とリスク因子の検討2023

    • 著者名/発表者名
      五十嵐江美, 宮内誠カルロス, 髙屋英知, 園部真也, 内海裕介, 佐久間篤, 富田博秋
    • 学会等名
      第5回日本メディカルAI学会学術集会
  • [学会発表] 東北大学病院における緩和ケアチームと精神科リエゾンチームの連携2023

    • 著者名/発表者名
      五十嵐江美, 中條康子, 田上恵太, 鴇田百合子, 内海裕介, 佐久間篤, 井上彰, 富田博秋
    • 学会等名
      第28回日本緩和医療学会学術大会
  • [学会発表] がん患者の症状緩和に資する新たな心理社会的変数の同定―セルフスティグマ2023

    • 著者名/発表者名
      五十嵐江美
    • 学会等名
      第36回日本総合病院精神医学会総会
  • [学会発表] 化学療法中がん患者の身体活動量の維持とQOLの経時的変化の関係2023

    • 著者名/発表者名
      内海裕介, 五十嵐江美, 鴇田百合子, 佐久間篤, 富田博秋
    • 学会等名
      第33回東北作業療法学会
  • [学会発表] リエゾン精神科と脳波 ー最初の壁を越え見立てに活用するまでー2023

    • 著者名/発表者名
      佐久間篤
    • 学会等名
      第36回日本総合病院精神医学会

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公開日: 2024-12-25  

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