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2023 年度 実施状況報告書

心血管系の手術を受ける高齢患者の足の形態および機能の検証とフットケアの実態

研究課題

研究課題/領域番号 20K19061
研究機関奈良県立医科大学

研究代表者

森脇 裕美  奈良県立医科大学, 医学部, 講師 (60735893)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2025-03-31
キーワードフットケア / 心臓血管外科 / 看護師
研究実績の概要

本研究の目的は、心血管系の手術を受ける高齢患者に対する看護師のフットケアの実態と、周術期の足の形態および機能を経時的に明らかにすることである。
(研究1:令和2~3年度)
【目的】心臓血管外科病棟における看護師のフットケアの実施状況を調査し、今後の課題について検討した。【方法】大学病院2施設の心臓血管外科病棟の看護師に郵送式質問紙調査を実施した。【結果】質問紙の回収部数は30部、回収率は66%であった。フットケアの実施状況は、「足の状態の観察」と「保湿」が80%以上の実施率であった。実施率により分けた2群と看護師の経験年数5年未満と5年以上の2群間による有意な差は認めなかった。足の観察の内容としては、「皮膚の色調」、「創傷の有無」、「浮腫の有無」は90%以上を占めていたが、「胼胝鶏眼の有無」「感染徴候」「末梢の血行動態」「足の形状」については10%以下であった。【考察】心臓血管外科病棟の看護師のフットケアの実態について、足の「観察」の実施率は高かったが、主に下肢の術後に関連した「浮腫の有無」や「色調」の観察であり、生活習慣から起こる足トラブルに着目した観察やフットケアはほとんど行われていないことが明らかになった。
現在、研究2として心臓弁の手術を受ける高齢患者の術前および術後の足症状および機能の調査を行っている。現在、データ収集中であり5例の測定を終了した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

研究当初よりCOVID-19の影響で全体的に研究計画に遅れが生じている。また、現在データ収集中の研究2については、対象の疾患を検討する際、研究の結果に影響を及ぼす可能性が低い術式を考慮し、心疾患の中でも足に創部をつくらない「心臓弁」の手術を対象とした。そのため、データ数が限られていることもあり、目標症例数に時間を要している。

今後の研究の推進方策

引き続きデータ採取を継続し、可能な範囲で症例数を追加していく。2024年12月頃からは分析・論文執筆を進めていき、本課題の研究における最終年度としてのまとめを行っていく。

次年度使用額が生じた理由

本来は前年度が最終年度であることから、前年度で概ね研究費を使用している。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] 心臓血管外科病棟における看護師のフットケアの実態調査2023

    • 著者名/発表者名
      森脇 裕美、石澤 美保子、上野 高義
    • 雑誌名

      日本フットケア・足病医学会誌

      巻: 4 ページ: 177~183

    • DOI

      10.34466/jjsfcpm.4.3_177

    • 査読あり / オープンアクセス

URL: 

公開日: 2024-12-25  

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