全国50施設の精神科病院、精神科病棟を有する病院の精神科看護師に、自殺に対する態度等に関するアンケート調査を実施し458名から回答があった。有効回答413名分のアンケートを分析した結果、看護師の自殺に対する態度が支援の必要性に及ぼす影響、看護師の自殺に抱く印象と自殺への遭遇が医療者に及ぼす影響が明らかとなった。自殺に遭遇した看護師への支援の必要性には、自殺への理解不足やタブー視する態度がネガティブな影響を及ぼし、また看護師のもつ自殺への印象と自殺の影響に関する自由記述からサバイバーへの理解が乏しいことが分かり、三次予防までを含めた自殺予防教育が支援の動機づけに繋がると示唆された。
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