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2023 年度 実施状況報告書

自律神経活動に着目したPostoperative Fatigueの定量化法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 20K19075
研究機関大阪成蹊大学

研究代表者

阿部 真幸  大阪成蹊大学, 看護学部, 講師 (90763516)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2025-03-31
キーワード自律神経活動 / 疲労 / 倦怠感 / 術侵襲 / 離床
研究実績の概要

前向きなデータ採取が引き続き困難な状況であり、対象を心臓血管外科術後とし、術侵襲の大小で比較した場合のデータ採取計画の検討、及び結果を多角的に考察するための準備を進めた。
すでにモニター、あるいは記録されているデータの活用、後ろ向きの分析を主軸としながら、パイロット的に行っている研究結果からも、心拍変動データ以外に採取するべきデータを精査し、分析に備えた。特にフレイルついて、与える影響がFatigueも含めた術後の症状出現に影響を及ぼすことが予想されることから、比較あるいは条件を揃える材料として検討を進めた。
対象とする術式についても、低侵襲とされる術式においてFatigue同様、要因が「複合的」とされる症状の検討がどの程度されているのか、心臓血管外科術後に限らず文献検討を進めた。手術侵襲が自律神経系に与える影響、Fatigueがケアに限らず医療の課題としてどの程度捉えられているのか、海外文献を中心に検討した。概観すると、医療全体では治療過程でその症状の改善が一つの指標としては捉えられていることが分かった。しかしケアの対象としては、当初からの課題通り、普遍性などの面でより検討が必要と考えられた。今後のデータ分析後の考察材料として、引き続き準備をしていく。
一方で、分析方法の習熟のためのデータ測定および統計的分析も進めた。心電図モニターおよび統計解析ソフトを入手し、術後ではない健常な状態での計測を進め、当初計画に準じた分析を行った。実際の分析では比較対象がいずれも健常ではないため、それらとの比較・考察材料として活用していく。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

新型コロナウイルスの影響により、臨床でのデータ測定が進められなかったため。当初予定していた対象での術前・術後の計測が不可能となった上、データ予定数の減少が生じたため。また同様に、職務上の業務が繁忙になり、修正や変更に充てられる時間が減少したため。

今後の研究の推進方策

データ数が見込める分野に計画を変更した。臨床で行っているパイロット的研究も活用しつつデータを入手、後ろ向きの分析を進めていく。同時に、健常者でのデータ測定も行い、分析結果の考察材料として活用、結果の科学的な質を向上させる。いずれも同時並行で進めることで、推進をはかる。

次年度使用額が生じた理由

研究計画の変更および補助期間の延長による。使用計画は、2023年度までに必要計測機器等購入に充当しているため、なし。

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公開日: 2024-12-25  

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