本研究は、天疱瘡・類天疱瘡の患者が、疾患の発症初期から治療過程において、症状や治療により日常生活で受ける影響と支援ニーズを明らかにし、日常生活支援モデルを構築することを目的とした。第1段階では、国内外の文献調査と患者会会報誌の記述内容から支援ニーズを検討した。第2段階では、天疱瘡・類天疱瘡患者13名を対象に半構造化面接法を用いて調査を実施し、質的記述的に分析し、支援ニーズを明らかにした。第3段階では、第2段階で得られた結果をもとに質問紙を作成し、外来通院中の174名の患者を対象に調査を実施し、因子分析の結果から3因子の支援ニーズの主軸を抽出し、日常生活支援モデル構築を試みた。
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