研究課題
ウェルナー症候群(WS)は常染色体劣勢遺伝の希少な早老症である。平均寿命が延長する一方で、陽性率が87.6%にも上る難治性潰瘍、疼痛をはじめとした足部の症状はWSのQOLを妨げるとされる。そこで、ウェルナー症候群の方の足部形態や機能と潰瘍の実態やQOLを明らかにし、ウェルナー症候群の方潰瘍を予防することを目的としている。COVID-19の流行により臨床調査開始への影響が出ていたが、調査フィールドの調整を行い、2022年度より調査を開始することができた。潰瘍がなく歩行可能な方から、足部全体が潰瘍化し、車いす生活を送っている方まで、さまざまな段階にある方の足の状態や歩行状態の調査を実施し、その足の持つ特徴を見出すことができた。その知見を学会で発表し、第4回日本フットケア・足病医学会年次学術集会において、優秀演題賞を受賞した。ウェルナー症候群患者のQuality of lifeについて、2021年までにSF-36を用いた調査を行い、WS患者の役割/社会的健康は足部QOLが低い場合のみ低値であること、潰瘍があるWS患者は潰瘍がないWS患者と比較して有意に痛みが強く、全体的健康感が低いことを明らかにした。これについて2021年に国際学会で発表後、日本老年医学会の英文雑誌であるGeriatrics & Gerontology International査読者の指摘を受け、その他合併症の影響について再検討を行い、その知見は2023年1月に掲載に至った。希少疾患で患者数が少ないため、全数調査を目指し、アクセス可能な方全員に調査の打診をし、最終的に12名に対し調査を実施することができた。そのうえで、潰瘍の好発部位、その関連要因等を明らかにすることができ、現在論文化を進めている。
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すべて 雑誌論文 (5件) (うち国際共著 1件、 査読あり 4件) 学会発表 (5件) 備考 (2件) 産業財産権 (3件) (うち外国 2件)
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