顎顔面欠損患者は、身体機能の低下だけでなく、精神症状を有することが多く、生活の質(Quality of Life: QOL)が低下する。そのため日常生活への援助が重要であるが、顎顔面欠損患者がどのような身体的、精神的、社会的状況で、どのような日常生活を送っているのか、日常生活上で患者が抱える課題と必要な看護については、ほとんど研究がされていない現状である。 本研究は、顎顔面欠損患者が、発症時、入院治療期間、退院後の各段階でどのような日常生活を送ってきたか、その日常生活に影響する身体・精神・社会的な要因をインタビュー調査により明らかにし、看護の方向性を検討し看護指針を開発することを目的として実施している。2020年度は、文献検討を行った。今後は、協力施設と調整しインタビュー調査を実施予定である。
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