バーンアウトや看取りのネガティブ経験が看護師の離職や潜在化を招いている.看護師の心理的支援の方策として,スピリチュアルニーズの観点からは検討されていなない.本研究の成果として,SpNQ日本語版を作成でき,日本人のスピリチュアルニーズを把握できるようになった.看護師が自らのスピリチュアルニーズを認識することで,スピリチュアルニーズに対するセルフケアの機会を得ることになると考える.さらに,SpNQ日本語版は,16項目であり,患者のスピリチュアルニーズを迅速に把握できる手段といえる.今後は,より質の高い看護を患者に提供するために,看護活動におけるSpNQ日本語版の活用可能性を検討する必要がある.
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