研究課題/領域番号 |
20K19104
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研究機関 | 沖縄県立看護大学 |
研究代表者 |
永野 佳世 沖縄県立看護大学, 看護学部, 研究員 (90709510)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 在宅療養 / 補助人工心臓 / 生命維持装置 |
研究実績の概要 |
補助人工心臓(以下、VAD:Ventricular assist device)を装着し、在宅治療を継続する患者とその介護者の支援体制について、特に令和2年度に保険償還予定であった、心臓移植を見据えないDestination Therapy(以下、DT)の患者と介護者の経験に基づき検討することを目的に研究に取り組んでいる。令和2年度は、心臓移植実施施設が無い地方都市のA県で、VAD患者と介護者を支援している医療従事者へDT患者や介護者への支援体制における課題について、質問紙調査とインタビュー調査も併せて行う予定であった。 しかし、令和2年度はCOVID-19の影響もあり、病院や在宅でVAD患者を支援している医療従事者への調査は、時間的負担と感染リスクを考慮して行えない状況であった。 A県のVAD植込み施設で、実際にVAD患者を中心的に支援している看護師1名のみインフォーマルインタビューを実施することができた。今回研究対象である、心臓移植を見据えないDestination Therapy(以下、DT)でVAD装着している患者は、令和2年度は保険償還が進んでおらずまだ居ないものの、年齢や合併症などにより実質DTとなった患者を支援していた。 実質DTとなった患者は、心臓移植を目的にVAD装着し待機している患者と違い、支援の際に患者の目標や希望を見いだせないことが問題であり課題であると看護師は認識していた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
令和2年度はCOVID-19の影響もあり、病院や在宅でVAD患者を支援している医療従事者への調査は、質問紙やインタビュー調査含め時間的負担が大きく、感染リスクからも行えない状況であった。
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今後の研究の推進方策 |
COVID-19の感染状況を見ながら、医療従事者への負担軽減も図りつつ、ICTを活用したインタビューも検討し、引き続き調査を進めていく。
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次年度使用額が生じた理由 |
COVID-19の影響により研究実施が進まず、予定していた予算を使用するに居至らなかった。令和3年度は、調査方法をICTを用いたものと変更し、その整備として研究費を活用していく。
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