本研究では前立腺全摘除術をうける前から骨盤底筋体操に取り組んだ患者を対象として、術前の骨盤底筋体操の実施方法として、どのような方法で取り組むことで、術後の尿失禁が改善するのかを検証することを試みた。 本研究の結果から、術前は30日前から開始することが望ましいことが示唆された。また、実施回数、方法については具体的な方法までを確立することはできなかったが、術前の時点で、骨盤底筋の最大収縮力および、収縮持続時間を増強することの重要性が示唆された。今後は、術前の骨盤底筋体操の取り組みにおいて、筋力を増強する方法を検証し、明らかにしていくことが必要であるとが示唆された。
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