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2020 年度 実施状況報告書

地域で境界性パーソナリティ障害者を支えるための訪問看護師への支援プログラムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 20K19106
研究機関日本赤十字秋田看護大学

研究代表者

佐々木 三和  日本赤十字秋田看護大学, 看護学部看護学科, 准教授 (40450001)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワード境界性パーソナリティ障害 / 訪問看護師 / 支援プログラム
研究実績の概要

地域でBPD者を支えるための訪問看護師への支援プログラムを開発するために、精神科看護の経験がない訪問看護師が精神的な援助が必要なケア対象者に対し、どのような困難を抱えているのか、その内容を明らかにすることを目的に文献調査を行った。
調査対象は、精神科看護の経験がない訪問看護師が抱える困難に言及している研究論文で、2020年4月までに発行されたものとした。対象論文の検索には、医中誌WebとCiNii Articlesを用いた。キーワードは、「訪問看護師」and「精神疾患or 精神障害」and「困難」とした。医中誌Webによる検索では、原著論文58件が抽出された。また、CiNii Articles による検索では、8件が抽出された。これらは重複を除くと合計61件であった。このうち、選定の条件を満たした6件の文献を対象論文とした。6文献中、精神科看護の経験がない訪問看護師が抱える困難に関する記述をコード化し、類似性に基づき分析したところ、15のサブカテゴリ―、6のカテゴリーが抽出された。カテゴリーは、【精神科看護の専門的知識・技術の不足】【精神科特有の症状への困惑】【利用者との関係構築における困惑】【家族とのかかわりにおける困惑】【相談支援の不足による疲弊】【精神障害への偏見からくる支援の不足】であった。精神科看護の経験がない訪問看護師は、専門的知識・技術の不足から生じる精神科特有の症状やそれらを抱えた利用者や家族とのかかわりに困惑をしながらも、精神障害への偏見からくる支援の不足に懸念を示し、自身は相談支援の不足による疲弊のなか、ケアを模索していた。
以上の結果を踏まえ、インタビューガイドの内容を整理、精選している段階である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

新型コロナウィルスの影響により業務負担が増したことで、研究に使用できる時間が大幅に短縮された。また、同様の理由により、次の段階である訪問看護師へのインタビュー調査の時期の設定が非常に難しく、計画をどのように推進していくべきか検討中である。

今後の研究の推進方策

訪問看護師5名のインタビュー調査に関して、対面での実施が難しい状況であるため、研究協力の上同意が得られれば、オンラインビデオ会議システムであるZoomを用いてインタビューを実施する方向で修正をしたいと考えている。それに伴い研究計画の修正が必要である。

次年度使用額が生じた理由

新型コロナウィルスの影響により、予定していた調査ができず、旅費を使用しなかったため。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2020

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 精神科看護の経験がない訪問看護師が抱える困難に関する文献検討2020

    • 著者名/発表者名
      佐々木三和
    • 学会等名
      第40回日本看護科学学会学術集会

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公開日: 2021-12-27  

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