研究課題/領域番号 |
20K19124
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研究機関 | 福岡女学院看護大学 |
研究代表者 |
西田 裕子 福岡女学院看護大学, 看護学部, 助教 (70806512)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | ナース・プラクティショナー / 意思決定モデル / 臨床判断 / 臨床推論 / 診療看護師 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、ナース・プラクティショナー(以下、NP)の実践に特化した意思決定モデルの構築を目指すことである。研究代表者がこれまでの研究「我が国の看護の現状に即したNPの意思決定プロセスの解明とモデル構築に関する研究(研究活動スタート支援:2017年~2019年)」により作成したNPの意思決定モデル(試行版)を基盤とし、我が国の医療看護環境を基盤とした新たなNPの意思決定モデル(試行版)を構築した。そのモデルを構築する際に、もう一度データを見直し、分析が妥当であったかどうかを含め再検討を行った。また、国内の研究では未だNPの思考や臨床判断に関するはないため、海外の最新の文献を収集し、さらに米国のNPモデルを参考にしつつ、研究代表者が作成した意思決定モデル(試行版)を完成させた。また、それを元にインタビューガイドを作成し、完成させた。 また、NPとは別に特定行為を実践する看護師(専門看護師や認定看護師含む)が2015年から育成されており、それらの実践についての研究結果が明らかにされてきているため、国内の最新の動向を情報収集しながら研究を進めた。日本の看護の現状に即したNPの意思決定モデルの開発することによって、NPの臨床的意思決定、特に診断及び治療計画を含む決定を行う際に使用されるプロセスを明確に描写することが必要となる。よって、NPの思考過程や判断過程が特徴として明文化されるよう検討を重ねた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
当初の予定通り、インタビューガイドを作成しているが、NPとして勤務経験のある者にパイロットテストを実施することができていない。理由としては、2020年度中は、NPとして勤務経験のある者は医療機関で勤務しているため、新型コロナウィルスの影響で業務の多忙等の理由によりコンタクトを取ることが難しかった。さらに当初は、対面でのパイロットテストを実施する予定であったたが、新型コロナウィルスの影響で移動制限や対面でのインタビューが難しくなった。これらの理由により研究遂行が遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
2021年度は、文献検討を継続的に行い、国内外問わずNP教育に関する動向を知るとともに、NPの情報を継続的に収集する。また、NPとして勤務経験のある者にコンタクトを取り、インタビューガイドのパイロットテストを行い、必要があれば修正を行い、完成させる。インタビューガイドの完成後に研究代表者が所属する研究機関の研究倫理審査へ申請し、承認を得る。倫理申請の承認が降りたのちに、対象者の協力依頼文書を送付する。研究の協力の承諾を得られた対象者1名にインタビューを行う。 2022年度は、研究の協力の承諾を得られた対象者約7名にインタビューを行う。データの飽和化を確認しながら既存の米国のNPの意思決定モデルとの比較を参考に日本のNPの意思決定モデルの作成を行う。 尚、2021~2022年度に実施するパイロットテストやインタビューは、当初は対面を想定していたが、研究対象者と相談し、オンラインでの実施を検討する。 2023年度は本研究の結果についてもまとめ、次年度の発表に向けての準備をすると同時に、論文執筆と報告書作成を行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
研究遂行が遅れているため、備品の購入や消耗品の準備が遅れている。 2022年度は、インタビューを実施する予定であるため、2021年度に計上していたICレコーダー及びインターネットに接続しない本研究用のノートブックコンピュータの購入を予定している。また、対象者に依頼書を作成するためのプリンター及びインクトナー代、依頼書の用紙及び郵送・返信用封筒の費用も計上している。
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