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2022 年度 実施状況報告書

家族の多重暴力に関する実態解明と多重暴力の予防・終結に向けた家族支援モデルの開発

研究課題

研究課題/領域番号 20K19126
研究機関東京大学

研究代表者

キタ 幸子  東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 講師 (70757046)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワードパートナーからの暴力(IPV) / 子ども虐待 / 高齢者虐待 / 家族の多重暴力
研究実績の概要

令和4年度は、令和3年度に実施したA市の住民基本台帳を用いた18歳以下の子どもを有する一般市民2133名(有効回答:483)を対象にした横断観察調査のデータを解析、日本語版Family Poly-victimization Scale(日本語版FPS)の妥当性を明らかにし、論文化、国際雑誌に投稿・掲載された。日本語版Modified Conflict Tactics Scale(日本語版MCTS)の妥当性、家族の多重暴力の実態と関連要因に関しては、現在、データ解析、論文執筆を行っている。またEdward Chan Ko Ling教授(香港理工大学:FPSの開発者)が実施した香港・中国での調査結果と併せて、各国の文化や価値観を踏まえた実態・関連要因の比較・検討を行っている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

日本語版FPSのデータの複雑さから、データクリーニングや変数の作成、データ解析等に、予定よりも多くの時間を有したため、その他の予定していた解析(日本語版MCTSと家族の多重暴力の関連要因の探索)、データの日中比較等に遅れが生じた。

今後の研究の推進方策

令和5年度の計画では、日本語版MCTSの妥当性、家族の多重暴力の実態と関連要因に関するデータの解析、論文執筆を進め、国際学術雑誌への投稿を行う予定である。またEdward Chan Ko Ling教授が収集した香港・中国での研究データと比較し、国際的にも汎用性が高い効果的な家族支援モデルを開発、その普及に向けた啓発活動(パンフレット等)を行う予定である。

次年度使用額が生じた理由

横断観察調査のデータ解析、調査結果の論文化、学術雑誌への投稿・学会発表に向けて、英文校正費が必要になる。また医療者・支援者向けの啓発活動のために、パンフレット作成費等が必要である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2023 その他

すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (1件)

  • [国際共同研究] 香港理工大学(中国)

    • 国名
      中国
    • 外国機関名
      香港理工大学
  • [雑誌論文] Development of A Japanese Version of the Family Poly-Victimization Screen (FPS-J)2023

    • 著者名/発表者名
      Kita Sachiko、Baba Kaori、Iwasaki-Motegi Riho、Kishi Emiko、Kamibeppu Kiyoko、Malmedal Wenche Karin、Chan Ko Ling
    • 雑誌名

      International Journal of Environmental Research and Public Health

      巻: 20 ページ: 3142~3142

    • DOI

      10.3390/ijerph20043142

URL: 

公開日: 2023-12-25  

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