研究課題/領域番号 |
20K19126
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58070:生涯発達看護学関連
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研究機関 | 東京大学 (2020, 2022-2023) 国立研究開発法人国立成育医療研究センター (2021) |
研究代表者 |
キタ 幸子 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 講師 (70757046)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 家族の多重暴力 / パートナーからの暴力 / 子ども虐待 / 高齢者虐待 |
研究成果の概要 |
本研究ではパートナーからの暴力、子ども虐待、高齢者虐待の連鎖性・多重性といった家族の多重暴力の実態を明らかにし、多重暴力の終結・予防に向けた効果的な家族支援モデルの確立に向けて、家族の多重暴力を簡易的に測る日本語版Family Poly-victimization Scaleを開発した。その後、18歳以下の子どもを有する親に住民基本台帳を用いた横断観察研究を行い、尺度の妥当性を検証、家族の多重暴力の実態と関連要因を明らかにした。その結果を基に、IPV、子ども虐待、高齢者虐待の専門家にヒアリングを行い、各暴力の専門家の連携を基盤とした家族のストレングスに着目した新たな家族支援モデルを提案した。
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自由記述の分野 |
家族の暴力
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では日本初のIPV、子ども虐待、高齢者虐待を含む家族の多重暴力を簡易的に測る尺度を開発し、複雑な家族の多重暴力の実態とその関連要因を明らかにした。本研究の知見は、複雑な現象である家族の多重暴力の正確な理解と更なる研究・支援の活性化に向けた貢献できると考える。更に本研究では、IPV、子ども虐待、高齢者虐待の専門家と支援者のヒアリングを重ね、各暴力の専門家の連携を基盤とした暴力の当事者、家族全体、家族のサブシステムのストレングスに着目した新たな家族支援モデルを提案した。このことは、将来、日本の家族の多重暴力の終結・予防、家族員と家族全体の健康改善に向けた大きな一助になると考える。
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