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2023 年度 実施状況報告書

出産後早期の身体回復を促進する温罨法ケアプログラムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 20K19135
研究機関横浜市立大学

研究代表者

竹内 翔子  横浜市立大学, 医学部, 講師 (00758261)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2025-03-31
キーワード産褥期 / 温罨法 / プログラム開発 / 看護ケア
研究実績の概要

本研究の目的は、出産後早期の女性を対象とした身体回復を促進する温罨法ケアプログラムの開発である。その基盤として、2023年度は会陰裂傷予防と出産後の冷え、無痛分娩におけるケアの3つの視点から研究に取り組んだ。
まず会陰裂傷予防に関する研究について、本年度は病院での会陰裂傷予防に関する分娩期ケアの実態を把握するための質問紙調査を実施した。研究対象者は病院の産科病棟に勤務する助産師202名であり、基本属性、会陰裂傷予防に関する分娩期の情報収集内容およびケア実践内容を収集した。結果、会陰裂傷予防を目的とした分娩第2期の温罨法ケアや冷えの有無の観察はほとんど実践されていないことが明らかとなった。本研究の結果は論文化し、国内の専門誌に掲載された。
次に出産後の冷えに関する研究について、出産後入院中の女性を対象とした冷えの実態および身体症状との関連を明らかにすることを目的とし、質問紙調査を実施した。研究対象者100名からデータを得られたため、現在データ分析をしている段階である。
さらに分娩様式として増加傾向にある無痛分娩に関する研究について、無痛分娩が出産後の身体回復に有効であることや無痛分娩の管理だけでなく、妊娠期からの継続的な助産ケアが重要であることが文献検討から示唆されたことから、無痛分娩を希望する女性に対する妊娠期から出産後の継続的な温罨法ケアの実践状況を把握するため、全国の無痛分娩施設で勤務する助産師を対象とした質問紙調査を実施しており、現在データ収集を進めている状況である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

新型コロナウイルスの影響により、データ収集が遅延・延長したことで研究計画通りに進行しなかったため。

今後の研究の推進方策

出産後入院中の女性を対象とした冷えの実態および身体症状との関連に関する研究については、分析を進めて評価を行うとともに論文投稿や学会発表等で公表する。無痛分娩に関するケアに関する研究についても、ほぼデータ収集が終了しているため、分析・評価を行い、年度内の公表を目指す。

次年度使用額が生じた理由

研究計画の変更により、評価や公表に必要な費用を使用できなかったため。2024年度は現在進行中のデータ収集に係わる郵送費や分析ソフトの購入、学会発表のための交通費、論文投稿のための英文校正費等に使用する予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2024 2023

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 病院における会陰裂傷予防に関する分娩期の助産ケア2024

    • 著者名/発表者名
      牛木沙保、竹内翔子、篠原枝里子、飯田真理子、中村幸代
    • 雑誌名

      日本助産学会誌

      巻: 38 ページ: 59~69

    • DOI

      10.3418/jjam.JJAM-2023-0048

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 出産後早期の身体症状に対するケアの実態2023

    • 著者名/発表者名
      竹内翔子
    • 学会等名
      第37回日本助産学会学術集会

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公開日: 2024-12-25  

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