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2023 年度 実施状況報告書

妊婦と新生児の母親を対象にした子育て中に困らないための子どものスキンケアの開発

研究課題

研究課題/領域番号 20K19140
研究機関北海道医療大学

研究代表者

川崎 ゆかり  北海道医療大学, 看護福祉学部, 助教 (00585755)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2025-03-31
キーワードスキンケア / 新生児 / 母親 / 保健師
研究実績の概要

本研究の目的は、先行研究のエビデンスに基づいた子どもの肌を良好に保つための実践的な子どものスキンケア講習を実施し、①母親が困ることなく子どもにスキンケアを実施できているか②子どもの皮膚が良好な状態であるか③子どものADの有症率が既存の全国調査よりも低率(10%以下)であるかを調べ、従来の沐浴指導との比較により講習の効果を明らかにすることである。2022年度はアウトカムの評価として、介入群および比較群の出産後1か月・6か月・12か月の時点で家庭訪問によりポストテストする予定だった。しかし、令和3(2021)年2月に、乳児における湿疹および食物アレルギー予防のためのスキンケア介入として、保湿剤を毎日塗布することでアトピー性皮膚炎(以下ADとする)が予防できるかというテーマで行われた研究によって、「新生児期からの保湿剤使用はADの発症予防に働かない」という結果が発表された。そのため、エビデンスがあるスキンケアと考えていたものが否定され、令和4(2024)年度から文献検討を行い、研究実施計画の見直しを継続している。2023年度は、データの分析・まとめとするが、進捗状況によりアウトカムの評価の継続する。介入群と比較群で効果指標に差がみられるか、収集したデータをもとに解析し、論文にまとめ、関係学会で公表予定であったが取り組むことができていない。
令和2年度の調査結果の一部を北海道医療大学看護福祉学部学会誌に投稿した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

前年度は新型コロナウイルス感染症が5類へと移行し、教育の対応がまた大きく変わった。その中で、研究の時間を作ることが難しい状況だった。
さらに、「新生児期からの保湿剤使用はADの発症予防に働かない」という結果が発表されたあとの、エビデンスがあるスキンケアについての報告が見当たらず、計画の修正が進んでいない状況にある。

今後の研究の推進方策

新生児からの保湿がアトピー性皮膚炎を予防するというエビデンスが得られていない状況である。そのため、もともとの計画遂行することはできない状況である。現在の日本では沖縄をはじめ緯度の高い北海道でも紫外線対策が必要であると気象庁が発表している。そのため、母親が子どもの紫外線対策を含むスキンケアで困っていることや取り組んでいるスキンケアの現状について実態調査の計画を検討している。
また、紫外線量が多く乳幼児のアトピー性皮膚炎の発症率が高い国外のスキンケアについて視察をしてくることを検討している。

次年度使用額が生じた理由

新生児からの保湿がアトピー性皮膚炎の発症を予防するというエビデンスがない状況の中で計画を遂行することができなかった。妊婦と新生児の母親が困らないための子どものスキンケアを検討するなかで、紫外線対策に着目した子どものスキンケアについて取り組むことにした。そのため、子どもの紫外線対策を行っており、子どものアトピー性皮膚炎の発症率が高い国外の取り組みを視察する。そのための費用として使用する予定である。
さらに、母親に紫外線対策を含めたスキンケアの取り組みの現状について調査を行うよていであるために使用する予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2024

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] 子どものスキンケアに関する保健師の知識および母親に行っている指導とその関連要因2024

    • 著者名/発表者名
      川崎ゆかり 谷本真唯 木浪智佳子
    • 雑誌名

      北海道医療大学看護福祉学部学会誌

      巻: 20 ページ: 23 29

    • 査読あり / オープンアクセス

URL: 

公開日: 2024-12-25  

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