研究課題
若手研究
川崎病の小児には、解熱鎮痛薬および抗血小板薬としてアスピリン散が処方されるが、その一部が口の中に残り、苦味や酸味を感じる。この問題を解決するために、我々は直径3㎜のアスピリンミニタブレットを開発した。本研究では、健康成人を対象にアスピリンミニタブレットを作成し、健康成人を対象に薬物動態比較試験を行った。ミニタブレットと散剤間にCmax、AUCの有意差は認められなかった。成人から得られた薬物動態の結果をそのまま小児に適用することはできないが、本研究の結果は薬物動態を予測する上で重要である。
小児臨床薬理学
本研究の成果は他の治療薬にもミニタブレットの技術を応用できることから、散剤を上手に服薬できない小児の薬物治療が格段にスムーズになることが期待される。本研究の成果によって、日本の子どもにも服用しやすい剤形について、開発初期から働きかけを行うことができる可能性が高まる。