研究課題/領域番号 |
20K19152
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研究機関 | 関西医科大学 |
研究代表者 |
山本 容子 関西医科大学, 看護学部, 助教 (10757173)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | ライフスキル尺度 / 児童 / マラウイ / ガーナ / エチオピア |
研究実績の概要 |
本研究課題は、サブサハラ・アフリカ地域にあるマラウイ、ガーナ、エチオピアの3ヵ国を対象に小学校児童のライフスキルを測定するためのツールを開発することを目的としている。ライフスキルは、日常生活で生じる様々な問題や要求に対して、建設的かつ効果的に対処するための心理社会的能力であり、個人技能の発揮や心身の健康維持、豊かな社会生活を営むための重要な能力とされている。しかし、多くの途上国では適切なライフスキル教育の導入・実施が行われておらず、児童の発達課題や教育課題に応じたライフスキル教育の開発を行うためにはその基盤となる児童のライフスキルの定量化が期待されている。 2020年度前半は、途上国のライフスキル教育に関する文献資料の収集・文献検討、研究協力依頼書や調査票の作成、研究倫理審査の申請、調査対象国の研究協力者との調整を行い、現地調査の実施に向けた準備を行った。後半はマラウイの児童および学校関係者、地域住民を対象に質問紙調査やインタビュー調査を実施する計画であったが、COVID-19の世界的な感染拡大に伴い、当初予定していたマラウイでの現地調査を延期せざる負えない状況となった。現地研究協力者とは調査時期の再調整を図っていたが、最終的に本年度に実施することは不可能となった。マラウイでの現地調査に代わり、急遽マラウイのライフスキル科目のシラバスと教科書を入手し、ライフスキル教育の教科書分析に取り組んでいる。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
COVID-19の世界的な感染拡大に伴い、2020年度に計画していたマラウイでの現地調査が行えず研究の進捗に遅れが生じている。
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今後の研究の推進方策 |
現時点ではCOVID-19の感染終息の目途は立っておらず、調査対象国での現地調査の実施については未確定な要素が多い。今後、COVID-19の感染状況の改善、各国の海外渡航規制の緩和、入国後措置の緩和等の状況改善がみられた場合は、2020年度実施予定であったマラウイでの現地調査ならびに2021年度計画しているガーナおよびエチオピアでの現地調査を順次実施する予定である。しかし、2021年度も日本のみならず調査対象国、経由国の感染状況に改善が見込まれない場合は、研究計画の大幅な変更等を検討する必要がある。
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次年度使用額が生じた理由 |
COVID-19の世界的な感染拡大に伴い、当初計画していたマラウイでの現地調査が延期となったことから、本現地調査に係る旅費、人件費・謝金等が未使用となった。COVID-19の感染状況が改善するようであれば、未使用金額は2021年度に繰り越し現地での調査を実施する。
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