研究課題/領域番号 |
20K19156
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研究機関 | 大阪総合保育大学 |
研究代表者 |
阿川 勇太 大阪総合保育大学, 児童保育学部, 講師 (80846543)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 家族形成期 / 夫婦のパートナーシップ / 両親学級 / プログラム開発 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は家族形成期における夫婦のパートナーシップ支援に焦点をあてた両親学級プログラムの開発であり、そのプログラムを評価することである。 今年度は、昨年度開発したプログラムをもとに、介入研究を実施した。新型コロナウイルスの感染が拡大していたこともあり、令和3年度に実施予定であった介入プログラムの実施が1年度ずれ、今年度実施した。今年度は6か所の基礎自治体に対して介入研究の協力依頼を行い、現在までに5つの自治体で介入プログラムを実施した。新型コロナウイルス感染症の感染拡大状況により、当初予定していたスケジュールで介入が進まず、一部次年度に持ち越すこととなった。 プログラムの開発については、カリキュラム開発に必要なシステム理論からつくられているKernらのカリキュラム開発の6つのステップを参考に具体的なプログラムを検討した。Kernらのカリキュラム開発の6ステップは医学教育プログラム開発で使用されており、ある特定の課題に対する計画された教育活動として、学習者のニーズに着目したカリキュラム開発のプロセスである。本研究では学習者のニーズに基づきながら産後うつ予防という特定の課題に向けた産前教育プログラムの開発であるため、この枠組みを参考にしてプログラム開発を行った。現在分析の途中であるが、プログラムの内容に関する記述では、知りたかったことや学びたかったことが内容として含まれていて、学びが深まったというような記述が見られている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
昨年度までに全ての研究を終える予定であったが、介入のスケジュールが大幅に遅延し、研究全体が遅れている。 次年度は残りの介入と分析及び評価を行う予定である。
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今後の研究の推進方策 |
次年度は残りの介入研究を行い、現在までに終えている介入研究のデータを含めて分析及び評価を行う。それらの研究データをまとめ、一部学会などで速報を報告し、議論を重ねて充実したプログラムの評価となるように務める。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウイルス感染症拡大下での研究遂行にあたり、1年度延期して研究を遂行する必要が出たため。次年度は介入研究の残りを遂行する費用及び謝礼や分析にかかる費用などを支出する予定である。
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