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2022 年度 実施状況報告書

先天性心疾患手術を受ける幼児のレディネス発達を促進する看護支援プログラムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 20K19165
研究機関千葉大学

研究代表者

中水流 彩  千葉大学, 大学院看護学研究院, 助教 (00847238)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワード先天性心疾患 / 幼児のレディネス / 看護支援プログラム / 周手術期看護
研究実績の概要

本研究は、申請者が千葉大学大学院博士論文研究を通じて考案した「幼児期に先天性心疾患手術を受ける患児の主体的なレディネス発達を促進する看護援助(以下、看護援助)」の有効性および有用性を検証し、看護支援プログラムとして開発を目指すものである。本研究では、1-1:介入研究に繋がる文献検討 1-2:看護援助の有効性の評価 1-3:看護援助の有用性の評価 2:看護支援プログラムの開発 より構成する。
本年度は、前年度に開始した【研究1-2】を継続し、先天性心疾患手術を受ける幼児の親を対象に看護援助を実施し、看護援助前後の質問紙調査を実施した(事前事後比較テスト)。質問紙調査の回答が得られた親7名より得られた自由記述式回答について、質的データ分析支援ソフトNVivoを用いて分析した結果、先天性心疾患手術を受ける幼児の受け止めと反応、幼児の親の思いには、看護援助前後で肯定的な変化が認められた。
また、本年度は【研究1-3】に着手し、看護援助を実装した看護師に対する半構造化面接を実施した。看護師より得られた評価を質的に分析した結果、検討事項として《対象選定に関連する難しさ》《援助時期に関連する難しさ》《幼児の発達段階や特性に関連する限界》《目標達成に必要な援助期間の不足》等が指摘された。一方で、看護援助そのものは複雑でなく《普遍化しやすさ》があること、患児への説明に対する家族の気づきを促すことができ《成人移行期支援における有益性》があること等が示された。
【研究1-2】の成果は、研究論文としてまとめ、学術誌に投稿中である。今後は、【研究1-2】【研究1-3】の結果をもとに、【研究2】を進めていく。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

COVID-19の影響を受け、医療機関の研究受入体制については制限や変更を余儀なくされ、令和3年度の進捗に遅れが生じた。令和3年度に生じた遅れが残存するも、その後の研究は、概ね順調に進んでいる。

今後の研究の推進方策

【研究2:看護支援プログラムの開発ー看護援助の評価と洗練ー】では、【研究1-2】【研究1-3】より得られた評価をもとに、看護援助に対する総括的評価を行う。看護援助の考案プロセスの一部に用いたInstructional System Design の視点を交えて評価し、文献検討を加え、看護支援プログラムとして開発する。

次年度使用額が生じた理由

研究進捗がやや遅れていることで、【研究2】の遂行に必要となる疾患学習材の印刷費用、疾患学習材の修正費用、研究成果を国際誌に投稿する際の投稿料などが繰越しとなる。いずれも次年度の中で実施予定であり、繰越となった助成金は、次年度の中で使用していく。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2022

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] 幼児期に先天性心疾患手術を受ける患児の情動反応と体験2022

    • 著者名/発表者名
      中水流 彩,中村 伸枝,佐藤 奈保
    • 雑誌名

      日本小児看護学会誌

      巻: 31 ページ: 186-193

    • 査読あり / オープンアクセス

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公開日: 2023-12-25  

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