研究課題/領域番号 |
20K19166
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
戸部 浩美 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 特任助教 (60823143)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 養育態度 / 尺度開発 / 地域参加型研究 / 子育て |
研究実績の概要 |
本研究は、育児中の親の養育態度を改善するために、親自身が主体的に取り組んで意識や行動の変容を遂げられるよう、個人・地域の必要に即した効果的な支援方法を確立するための、参加者、支援者、研究者が意見を交換し、協働して課題に取り組む地域参加型研究である。 そのために、2020年度は、目的1である、養育態度尺度(Parenting Styles & Dimensions Questionnaire:PSDQ)の日本語版を作成し、信頼性・妥当性を検証することを実施した。 PSDQを翻訳の専門家を含む数名のチームで翻訳し、それを外部に依頼して逆翻訳を行い、専門家の意見を参照しながら、PSDQ日本語版を作成した。それを数名の協力者に回答してもらい、インタビューを行い、内容妥当性を検証し、その意見をふまえて微調整を行い、各項目を確定した。その信頼性・妥当性の検証のために、横断的観察研究を行った。
2021年5月より、3歳から15歳の子どもを一人以上持つ父親、あるいは母親を対象として、のべ800名の協力を得て、PSDQ尺度開発のためのオンライン自記式質問紙調査を実施した。調査項目は、PSDQ尺度、マインドフルペアレンティング尺度、自尊感情尺度、子どもの強さ・困難さ尺度、認知ストレス尺度、養育態度、k6、レジリエンス尺度、一般的幸福度尺度、マインドフルアテンションアウェアネス尺度、セルフ・コンパッション尺度、Parental Belief About Child’s Emotion尺度、Emotio Socialization 尺度、STAXI(怒り特性)、個人特性(年齢、性別、学歴、経済的状況、子どもの人数、子どもの年齢、子どもの障害・疾病)。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
コロナ禍においても、すべてオンラインでのリクルートを行い、回答を得たため、当初の目標数の協力者を得ることができた。
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今後の研究の推進方策 |
回収したデータを現在分析中である。 尺度の信頼性・妥当性を検討し、論文を執筆する。 地域との連携については、コロナ禍のため当初の予定を変更・調整する必要があり、今後の状況を見ながら検討していく予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
次年度使用額が生じたが、7円と少額であり、ほぼ計画した通りに仕様で来たと考えられる。。
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