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2021 年度 実施状況報告書

母子の尿中oxytocin分泌に影響する未解明因子の探索

研究課題

研究課題/領域番号 20K19169
研究機関信州大学

研究代表者

鮫島 敦子  信州大学, 学術研究院保健学系, 助教 (50759363)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2025-03-31
キーワード尿中Oxytocin / 母子の愛着
研究実績の概要

本研究の目的は、母親(妊娠中から産後1年半)と児(出生時から1歳半)の尿中オキシトシン濃度の推移を縦断的に観察するとともに、子宮収縮や射乳反射の影響がない産後1歳半健診時に、質問紙調査項目(母の児への愛着度、育児行動、生活環境、等)および母の自律神経機能と、母子の尿中オキシトシン濃度との相関を検証し、加えて絵本の読み聞かせ前後の母子のオキシトシン濃度も検討することにより、オキシトシン分泌に影響する未解明因子の抽出することである。
令和3年度は、育児休業を取得に伴い、研究を一時中断していたが、10月より再開した。上記内容に関連し、これまでに発表されている先行研究の文献検討と研究計画の見直しを行った。
尿中oxytocinは、Hoffmanら(2012)が述べているように血漿中と尿中oxytocin濃度との間に中等度の正の相関があるとの報告がある。しかし、Feldman(2011)らは血漿中と唾液中の相関に比較して尿中の相関はないと報告している。また、母子のoxytocinベースラインとoxytocin応答は相互に関連しているとMaayan(2015)は述べている。以上のことより、身体的負担が少ない尿をサンプルとした計画は重要であるが、血漿や唾液等のサンプルとの比較検証が必要かもしれないことがわかった。次年度以降検討していく。

現在、新型コロナウイルス感染症拡大により、地域での乳児健診に人数制限や行動制限が伴っている。当初の計画では、4ヶ月健診・10ヶ月健診・1歳半健診でのデータ収集は地域で行われている乳児健診の場で行うこととしていたが、密を避けるための個別対応を行うことが必要となり、現在計画を修正中である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

令和3年度研究再開後、データ収集のための関係各所と調整予定であったが、新型コロナウイルス感染症拡大により当初予定していた地域の乳児健診での収集が難しいことがわかった。研究計画の段階からの見直しが必要となった。

今後の研究の推進方策

令和4年度は下記のように進める。
1.研究計画の再考(地域乳児健診でのデータ収集から個別対応可能なデータ収集方法に変更する。)
2.予備調査の実施
3.対象者のリクルート

次年度使用額が生じた理由

産前産後休業、育児休業取得のため研究を中断し、計画を1年延長した。次年度以降、必要物品、サンプル収集に必要な消耗品の購入、サンプル収集の人件費等に使用していく予定である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2022 2021

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] 医療現場におけるリプロダクティブ・ヘルス/ライツに関する日本人の認識調査2022

    • 著者名/発表者名
      芳賀亜紀子、貞岡美伸、豊岡望穂子、鮫島敦子、中込さと子
    • 学会等名
      第36回日本助産学会学術集会
  • [学会発表] COVID-19制約下の助産学実習におけるアクティブラーニング法活用の実践報告2021

    • 著者名/発表者名
      徳武 千足,芳賀 亜紀子,鮫島 敦子,豊岡 望穂子,中込 さと子,金井 誠
    • 学会等名
      第62回日本母性衛生学会学術集会
  • [学会発表] COVID-19制約下の母性看護学実習におけるアクティブラーニング法活用の実践報告2021

    • 著者名/発表者名
      芳賀 亜紀子,徳武 千足,豊岡 望穂子,鮫島 敦子,中込 さと子,金井 誠
    • 学会等名
      第62回日本母性衛生学会学術集会

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公開日: 2022-12-28  

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