本研究は、出産場所選択の意思決定ガイドの効果を検証するものである。2021年度は、意思決定ガイドを使用した群(介入群)と使用していない群(対照群)の2群に割り付け、データ収集を行った。アウトカムとして分娩場所の意思決定における葛藤を2群間で比較するランダム化比較試験を行った。 研究デザインは、意思決定ガイドを使用した群(介入群)と使用していない群(対照群)に割り付け、2群間で比較するランダム化比較試験である。 研究対象者は、(1)20歳以上39歳以下の女性、(2)経膣分娩による出産経験のある者、(3)既婚で今後妊娠を希望している者、(4)東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、大阪府、兵庫県に在住の者であることを組み入れ基準とした。 また、割り付け方法については、研究参加の同意順にコンピューターにて乱数を発生させ、ブロックサイズ6にて500名に割りつけをおこなった。 介入方法は、対照群は、出産に関する情報のWebページを視聴してもらい、介入群は、Webによる出産場所の意思決定ガイドを視聴してもらうこととした。 データ収集は、ベースライン時と介入後の2次点でデータ収集を行うこととした。プライマリアウトカムを、意思決定における葛藤としてDecisional conflict scale(DCS)にてデータ収集を行い、また、セカンダリアウトカムには、出産場所に関する知識等を設定し、データ収集をおこなった。
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