研究課題/領域番号 |
20K19190
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研究機関 | 東京女子医科大学 |
研究代表者 |
沢口 恵 東京女子医科大学, 看護学部, 講師 (10759161)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 医療的ケア児 / 訪問看護教育 / アクティブラーニング |
研究実績の概要 |
集合での研修会案を立案し、訪問看護ステーション所長や小児看護専門看護師にヒアリングを実施する予定であった。しかし新型コロナウイルス感染症拡大によりヒアリングを実施することができず、また集合での研修開催は難しい状況であると判断したため、オンラインでの研修に計画を変更、内容を修正し、その後ヒアリングを実施することとした。計画立案後、訪問看護ステーション所長や小児看護専門看護師へのヒアリングを依頼したがなかなか進まず、研修会の一部である事例検討会については意見をもらうことができたため、事例検討会の方法と内容を修正し、12月下旬にオンラインでの事例検討会を企画し、参加者応募を行った。広報が不十分であったことと、新型コロナウイルス感染症患者数が増えつつあるなかで参加者が集まらず、中止とした。現在は2021年度6月に開催する日本小児看護学会のテーマセッションを活用して事例検討会を実施することを計画し、現在参加者を応募しているところである。テーマセッションでの事例検討会終了後はアンケートを実施し、方法や内容の評価を行う予定である。 障害児の移行支援への具体的方法の模索と研修会への応用を考え、障害児施策がすすんでいるイギリスの障害児施設と、オンラインによる施設見学と施設職員とのディスカッションに参加した。障害児の移行支援として健康面では看護師だけでなく子どもに関わる職種(教員や児童指導員など直接子どもの指導やケアを実施する職種)にも健康面のフォローができるように研修が組まれていることがわかった。また専門職種による1対1の生活指導が組まれており、子どもの障害の程度に合わせた自立への支援が行われていた。イギリスと日本の施策の違いがあるが、成人期への移行支援としては多職種との協働が不可欠であることがわかった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
新型コロナウイルス感染症拡大により、集合での研修会からオンラインでの研修に変更したことで遅れが出た。それに加えて感染者数の増加に伴い小児専門の訪問看護ステーション所長と小児看護専門看護師のヒアリングの断りや延期が続いたこと、オンラインでのヒアリングが実施できるようになったのは10月頃からだったこと、患者数増加時は看護師の疲労度が強いと考え、ヒアリングの依頼することを差し控えたことで計画通りヒアリングが進まなかった。事例検討会を計画したにもかかわらず、参加者が集まらなかったのも原因である。
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今後の研究の推進方策 |
2020年度は集合での研修を計画していたが、感染予防のためオンラインでの研修に変更する。研修は3回実施とし、1回目は事例を用いた看護展開を行う。2回目、3回目は研修生が事例を持ち寄り、看護実践を検討する。研修の評価方法・内容についてはオンラインに変更するため、再検討する。研修会案と評価方法・内容について小児専門の訪問看護ステーション所長と小児看護専門看護師へのヒアリングにて意見をもらい、修正する。 2021年度後半にプレテストとして研修会を開催し、2022年度の実施に向け研修会の内容を修正する。新型コロナウイルス感染症拡大状況をみて、集合での研修が可能になれば、集合での技術演習やロールプレイを研修会に追加する。
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次年度使用額が生じた理由 |
オンラインでの研修会3回実施と訪問看護ステーション所長と小児看護専門看護師へのヒアリング、小児看護や在宅看護に関する学術集会への参加、発表を行う。 使用計画として、物品費として、研修会で使用する資料作成のための印刷費が必要である。国内旅費として、新型コロナウイルス感染症拡大状況によるが、集合での学術集会参加の場合は国内交通費が必要である。人件費・謝金として、研修会ファシリテーターへの謝金や研修会補助アルバイトへのアルバイト代が必要である。その他として、資料作成のための文献取り寄せや書籍代、資料郵送代、学術集会参加費、研修会やヒアリングの外部への逐語録作成代が必要である。
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