研究課題/領域番号 |
20K19194
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研究機関 | 人間環境大学 |
研究代表者 |
星 貴江 人間環境大学, 看護学部, 講師 (80637728)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 助産師教育 / 硬膜外麻酔分娩 |
研究実績の概要 |
本研究では、硬膜外無痛分娩を選択した対象が安全安心にケアを受けることができるように、助産師としてのケア内容、硬膜外無痛分娩に関して助産基礎教育に必要となる教育内容の抽出を明らかにし、系統的に助産師基礎教育課程の中で教授する教育プログラムを開発することを目的としている。 2021年度は、安全安心な硬膜外麻酔分娩を提供するための助産師教育プログラムを開発するにあたり核となる助産師基礎教育に必要となる硬膜外麻酔分娩に関する教育内容を抽出した。 研究対象は、大学院において助産師基礎教育を行っている助産師教育主担当者の教員5名および無痛分娩のケア経験がある助産師5名の計10名とし、助産師基礎教育において学生が卒業時に自立するための最低限の到達レベルの硬膜外麻酔分娩に関する教育内容について半構造的面接を行った。研究成果として、助産師の理念や自然分娩の知識を基盤とし、硬膜外麻酔分娩の教育を行い、そして硬膜外麻酔分娩の概要や助産ケア、医師との連携の理解が教育として必要であることが示唆された。その研究成果をEAFONS2022にて発表した。 さらに、助産師基礎教育に必要となる硬膜外麻酔分娩に関する教育内容を文献から抽出した項目を追加し、質問紙にまとめ、助産師基礎教育に必要となる硬膜外麻酔分娩に関する教育内容を全国の助産師基礎教育を行っている教員に対して、デルファイ調査を開始した。今後は引き続き調査をすすめ、助産師基礎教育に必要となる硬膜外麻酔分娩に関する教育内容を確定し、安全安心な硬膜外麻酔分娩を提供するための助産師教育プログラムを試案および開発をする予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナウィルス感染症の影響により、対面でのインタビュー調査が行えずに実施を見合わせていたため、研究の進捗が遅くなっている。
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今後の研究の推進方策 |
今後は質問紙調査および教育プログラムの作成実施を予定しているが、新型コロナウィルス感染症の影響を踏まえ、教育プログラムの協力施設や実施に関しては、状況を鑑み感染対策を実施していく。
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次年度使用額が生じた理由 |
研究のデータ収集が予定より遅くなり、使用することができなかった。今後は、質問紙調査と教育プログラムの作成を計画通りすすめ、成果をまとめていく予定である。
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