本研究は、助産師基礎教育課程における硬膜外麻酔分娩に関する教育内容を抽出し、さらに助産師基礎教育における硬膜外麻酔分娩に関する教育プログラムを作成および検証することを目的とした。 最終年度は、硬膜外麻酔分娩に関する教育内容から助産師教育プログラムを作成し、助産師養成課程の学生を対象に検証を行った。硬膜外麻酔分娩の教育は、分娩の基盤となる自然分娩の知識や硬膜外麻酔分娩で併用される分娩誘発や分娩遷延の知識等の習得が必要であり、その教育を含め硬膜外麻酔分娩の助産師教育プログラムが成立すると考える. そして,硬膜外麻酔分娩の教育内容としては,硬膜外麻酔分娩に関する概要,硬膜外麻酔分娩に関する助産ケア,多職種との連携は必要であり,映像教材の活用は硬膜外麻酔分娩の助産師の役割をイメージすることができ本プログラムは教育効果があった.また,硬膜外麻酔分娩に関する助産ケアを理解することで,助産師としての役割を広く捉えることができ,助産師としてのアイデンティティ形成の可能性が示唆された.助産師養成課程の修業年限や実習状況によって違いがあるため,他のカリキュラムの関係を考えながら教育内容を検証していく必要がある.また,硬膜外麻酔分娩に対する助産師教員個人の価値観が教育内容に影響を与える可能性があり,今後対象者を増やし研究を重ねていく必要がある. 本研究では、助産師基礎教育に必要となる硬膜外麻酔分娩に関する教育内容を硬膜外麻酔分娩に関する助産師基礎教育における教育内容の文献検討し、その後助産師基礎教育に必要となる硬膜外麻酔分娩に関する教育内容を抽出し、その後デルファイ調査にて教育内容を確定した。その結果をもとに硬膜外麻酔分娩に関する助産師教育プログラムを作成した。
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