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2020 年度 実施状況報告書

PICUに入室しているこどものセルフケア能力の変化に着目した看護支援モデルの開発

研究課題

研究課題/領域番号 20K19195
研究機関関西医科大学

研究代表者

西川 菜央  関西医科大学, 看護学部, 助教 (60826890)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード小児集中治療 / 看護 / こどもセルフケア看護理論
研究実績の概要

本研究の目的は「小児集中治療室(以下、PICU)に入室しているこどものセルフケア能力の変化に着目した看護支援モデルを開発すること」である。
当初の研究計画は3年間としており、初年度の2020年度は「PICUに入室するこどものセルフケア能力の変化のプロセスとそれに対する看護師の支援の実態調査」として、研究協力施設にて研究者が参加観察・インタビュー調査を行う予定であった。データ収集に向けた研究計画書を作成し、研究施設での倫理審査の承認はすでに得ている。しかし、その後、Covid-19蔓延が持続し、研究者が研究施設に参加観察者として赴き、研究協力施設でデータ収集を行うことが現段階では難しい状況が続いている。この実態調査は、研究者が実際、対象者となる方を参加観察し、データを収集する方法が目的を達成するために最も望ましい方法であり、Covid-19蔓延の状況下において、研究者が研究施設に赴かない形での代替となるデータ収集方法は現時点では無い。そのため、感染状況が沈静化し、安全にデータ収集を行うことができる状況になるまで待機をしている。
データ収集が安全に実施できるようになった時点で、研究協力施設に研究協力依頼を行い、2021年に「PICUに入室するこどものセルフケア能力の変化のプロセスとそれに対する看護師の実態調査」についてデータ収集を行い、看護支援方法の検討を行っていく。
その間、2020年度は国内外の文献を基に文献検討を中心に行い、過去の小児集中治療室での看護に関連する文献より、こどものセルフケアに着目した看護の実態を明らかにした。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

当初計画していた研究協力施設、小児集中治療室でのデータ収集について、Covit-19蔓延の影響により、研究者が研究協力施設に赴き、参加観察としてデータ収集を行うことが難しく、データ収集を実行することができていない。この研究では研究者が直接参加観察を行う方法でのみ目的を達成できるものであり、感染防止を考慮した代替となるデータ収集方法が無い。そのため、データ収集について感染状況が沈静化するまで待機せざるを得ない。

今後の研究の推進方策

Covid-19の感染状況が沈静化し、研究者が研究協力施設に直接赴き、参加観察を行うデータ収集が可能となった時点で2020年度に予定してた「PICUに入室するこどものセルフケア能力の変化のプロセスとそれに対する看護師の支援の実態調査」をすすめ、収集されたデータを質的帰納的、「こどもセルフケア看護理論」を基に演繹的に分析し、文献検討も踏まえてPICUの看護支援の実態と課題を明らかにする。
その後、「PICUにおけるこどものセルフケア能力に着目した看護支援方法の検討」として、研究協力施設の看護師とともに支援モデル案を作成し、臨床導入(プレテスト)を実施後支援モデルの開発を目指す。

次年度使用額が生じた理由

2020年度は、当初の研究計画では研究協力施設にてお子さま10名とそのお子さまを担当されていた看護師約30名を想定し、データ収集(参加観察・インタビュー調査)を行う予定であった。そのため、インタビュー調査協力への謝金やインタビューの逐語録作成にかかる委託費、インタビュー時の施設利用料を計上していた。しかし、Covid-19感染拡大の影響により、データ収集を2020年度に行うことが難しく、当初予定していたデータ収集を2021年度以降に行うこととなったため、次年度使用額が生じた。

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公開日: 2021-12-27  

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