研究課題/領域番号 |
20K19196
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研究機関 | 摂南大学 |
研究代表者 |
名草 みどり 摂南大学, 看護学部, 准教授 (00737455)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | プレコンセプションケア / 青年期 / 女性 / リーフレット / DVD / 動画 / 健康教育プログラム / web調査 |
研究実績の概要 |
2022年度は、2020年度に考案したリーフレットとDVDを用いて、2021年度10月に行った介入群の6か月後の調査と、対照群の初回調査を行った。 1.目的:青年期女性に対するプレコンセプションケア(preconception care:PCC)啓発のためのリーフレットとDVDを評価する。2.方法:青年期女性に今回考案したPCC啓発のためのリーフレットと、DVDを用い介入群の6ヶ月後のデータを収集。その後、対照群のデータ収集を開始した。3.結果:介入群の59人から6か月後の有効な回答が得られた。「PCCの知識」についてセミナー前に正解した人数が少ない項目「低出生体重児と将来の生活習慣病」14人(23.7%)「やせと低出生体重児」35人(59.3%)「葉酸と胎児の神経管閉鎖障害」32人(54.2%)はセミナー後に「低出生体重児と将来の生活習慣病」43人(72.9%)「やせと低出生体重児」48人(81.4%)「葉酸と胎児の神経管閉鎖障害」51人(86.4%)と正解した人数が増加するが、6か月後「低出生体重児と将来の生活習慣病」27人(45.8%)「やせと低出生体重児」39人(66.1%)「葉酸と胎児の神経管閉鎖障害」40人(67.8%)と正解した人数が減少した。 4.考察:セミナー前に正解した人数の少ない項目は、6か月後に知識の定着が難しいことをふまえ、啓発方法の再考が必要である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
指導媒体のリーフレットとDVDの作成が遅れたため、調査が予定通り開始できなかった。当初予定していた、BDHQの調査は対面での自記式調査であり、新型コロナ感染拡大状況下で長時間の対面調査を行うことができず、web調査ができる健康増進ライフスタイルプロフィール下位尺度の調査項目に変更した。また、2022年5月に介入群の6ヶ月後の調査を行い、調査対象の条件をそろえるため、対照群の調査を介入群の調査月と同時期とし、2022年11月と6ヶ月後の2023年5月を予定している。調査終了後分析を行うため、当初の計画より遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
対照群のデータ収集と結果の分析および公表 方法:1)研究デザイン:2群縦断介入研究2)研究期間:2022年11月から2023年5月3)データ収集方法:(1)対照群(女子大学生100人):①指定の場所で研究の説明②webによる研究参加の同意と、対象者の属性・PCCに関する知識、意識、行動・健康増進ライフスタイルプロフィール尺度の調査を行う。③6か月後webにより、PCCに関する知識、意識、行動・健康増進ライフスタイルプロフィール尺度の調査を行う。④web調査の後に今回考案したリーフレットを配布し、リーフレットと同時に視聴するDVDの動画を配信する。⑤リーフレットとDVDの意見についてweb調査を行う。 その後、介入群と対照群の調査結果を分析した内容を、学会発表および学会雑誌へ投稿する
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次年度使用額が生じた理由 |
指導媒体のリーフレットとDVDの作成が遅れたため、調査が遅れた。そのため以下の経費が必要である。謝礼金(対照群の調査が終了していないため必要である)、消耗品(昨年購入できなかった印刷機、印刷機のインク、USB等)学会参加費、学会参加のための旅費、雑誌投稿費用、国際学会参加のための翻訳費用が必要である。
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