研究成果の概要 |
睡眠習慣が生活習慣病におよぼす影響の解明を目的に、まずは単一施設人間ドックの健常受診者5,518人を横断的に、1,515人を前向きに解析したところ、横断的な単変量・多変量解析の両方で、睡眠は肥満と有意に関連した。前向き観察研究の結果、肥満発症に対する睡眠のハザード比は6時間群に比べ6時間未満群で高く、7時間群で低い傾向を認めた。この結果をもとに大規模多施設共同コホート62,056人を解析したところ、横断・縦断的な解析のいずれも同様に有意な相関を認め、結果をまとめた論文を作成中である。7時間程度の睡眠時間の確保が、成人の肥満予防に有効である可能性が示唆され、前向き介入研究の計画を進めている。
|