研究課題/領域番号 |
20K19208
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研究機関 | 富山県立大学 |
研究代表者 |
伊藤 裕佳 富山県立大学, 看護学部, 講師 (40405064)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 介護施設 / 看護管理 / ケアスタッフ / キャリア支援 |
研究実績の概要 |
本研究では、看護管理者が他職種を含むケアスタッフの人材育成を担う介護施設において、看護管理者が活用できるケアスタッフのキャリア支援プログラムを開発し、さらに複数施設の看護管理者に開発したプログラムを試行してもらい、介護施設におけるキャリア支援の阻害要因と促進要因を明らかにすることで、開発したプログラムの実行可能性を検証することを目的とする。 本年度は老年看護および看護管理学の研究者との専門家会議をWeb上で実施し、看護管理者が活用できるケアスタッフへのキャリア支援リストとしての妥当性を検討した。結果、看護管理者による支援がケアスタッフにどのように効果的であるか、より強固な統計学的な根拠づけのために再分析の必要性が生じ、再分析を進めている。また、介護施設の看護管理者および介護職によるスーパーバイズを受けるべく準備を行った。さらに、本年度までの成果報告として論文投稿を進めている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
本年度は専門家会議を開催し、研究者が先行研究で明らかにしたキャリア支援リストの項目について洗練させ、看護管理者用ケアスタッフ・キャリア支援プログラムの開発を行い、また、開発した看護管理者用ケアスタッフ・キャリア支援プログラムを介護施設の看護管理者に試行を開始してもらう計画であった。 そこで、老年看護および看護管理学の研究者のスーパーバイズを受け、より統計学的に根拠づけるために再分析の必要が生じた。また、COVID-19の影響により、介護施設の看護管理者および介護職によるスーパーバイズを受けるまでに至らず、さらに施設が調査協力を受けることができる状況ではないことが予測されたため、プログラムの試行までには至らなかった。
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今後の研究の推進方策 |
今後の計画として、COVID-19の感染状況を十分に配慮し、介護施設の看護管理者および介護職を含めた専門家会議を開催し、研究者が先行研究で明らかにしたキャリア支援リストの項目について洗練させ、看護管理者用ケアスタッフ・キャリア支援プログラムの開発を行う。さらに、開発した看護管理者用ケアスタッフ・キャリア支援プログラムを介護施設の看護管理者に試行を進めていく予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
専門家会議をWeb上で開催したため、それにかかる費用が抑えられた。また、開発した看護管理者用ケアスタッフ・キャリア支援プログラムを介護施設の看護管理者に試行してもらうにあたり、試行開始前にヒアリングおよび質問紙による調査を実施する予定であったが、プログラムの試行までに至らなかったため次年度使用額が生じた。そこで、次年度にプログラムの試行を進める予定である。
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