高齢者福祉事業を展開する職員が下腿浮腫に対する圧迫を実施する上で抱えている問題点を明らかにすることを目的として、北陸3県にある事業所207施設の職員に電話調査を行った。調査の結果、高齢者施設の約9割に下腿浮腫をもつ高齢者がおり、そのうち圧迫を実施していない施設は約6割であった。圧迫を実施しない理由は、「圧迫実施によるトラブル発生回避」「技術面の不安」が多かった。 足背部に最適な圧迫圧を決定することを目的に、足背部の圧迫圧を4群(0,5,14,23mmHg)で比較する準実験研究を7名の健康成人で実施した。結果、足背部の圧迫圧は5~14mmHgでの圧迫が効果的である可能性が示唆された。
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