研究実績の概要 |
脳卒中後疲労(Post-Stroke Fatigue)の保有率は高く,持続性疲労は日常生活活動動作(Activities of daily living; ADL)の低下,QOLの低下,うつや死亡リスクの増大を招く(Cumming, et al., 2016; Glader, et al., 2002; Ormstad, 2015, Tang, et al., 2010))。持続性疲労を回避するためには,脳卒中後早期,一般的には3か月以内の初期疲労を適切にマネジメントする必要がある。しかし,そのマネジメント方法は十分に確立していなかった。そこで,過去の研究知見,実態調査等を基に,脳卒中後疲労セルフマネジメントプログラムを開発し,2回の反復的な実現可能性試験を行った。 実現可能性試験の結果,プログラムは安全に実行可能であり,研究対象者に受け入れられることが明らかになった。また,プログラム後に脳卒中後疲労の改善等が認められ,プログラムの効果が期待できた。
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