研究課題/領域番号 |
20K19220
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研究機関 | 東北福祉大学 |
研究代表者 |
相馬 正之 東北福祉大学, 健康科学部, 准教授 (40554994)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 足趾把持力 / 高齢者 / 縦断研究 |
研究実績の概要 |
本研究は,研究1として「足趾把持力向上のための介入研究」,研究2として「足趾把持力向上のメカニズムの検証」,研究3 として「転倒に関する1年間の前向き研究」,研究4として「行動変容に影響する因子を明らかにする縦断研究」と4つの研究から構成されている。 研究1および2については昨年度に実施済みである。 今年度は,研究3および研究4について実施できている。研究3においては前年度,足趾把持力向上のための介入研究を実施した42名を対象に,介入研究後1年間における転倒経験の有無,有りと回答した人に対しては転倒の頻度(回数),転倒発生状況(つまずいた,滑った,その他)を聴取している。研究4においては,S県Y市で行われた体力測定会を実施し,縦断研究における初年度データを収集している。参加人数は82名であり,新型コロナウイルス流行前は約300名の参加があったため,約3割程度の参加に留まっている。測定項目は,基礎的情報(参加サークルの種類,現在行っている運動や頻度.行動変容ステージモデルのステージ,身体組成),認知機能評価(MMSE),身体機能評価(握力,大腿四頭筋筋力,足趾把持力,CS-30,片脚立位,TUGなど),精神・心理機能(GDS-5,主観的健康状態,主観的物忘れ感,痛みの部位,程度など)である。研究3および研究4として収集したデータは,現在,解析中であり,解析でき次第,国際学会で発表予定である。 なお,今年度の実績として,関連データを国際学会にて2回発表している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
本研究対象者は高齢者であり,コロナ禍では重症化のリスクがあるため,影響を受けやすい。そのため,毎年9月に実施されるS県Y市の体力測定会が2年連続で中止となっている。研究4である「行動変容に影響する因子を明らかにする縦断研究」における初年度データを今年度に取得できたものの,進捗状況は遅れていると判断した。
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今後の研究の推進方策 |
今年度は,研究4である「行動変容に影響する因子を明らかにする縦断研究」における2年目のデータを収集する予定である。2023年5月時点で9月上旬にS県Y市で体力測定会を実施予定であり,データは収集できる見込みである。
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次年度使用額が生じた理由 |
2年連続で体力測定会が中止になったことにおける旅費に残額が生じたことや国際学会が現地開催ではなくオンライン開催となったことによる。この分を次年度の体力測定会または国際学会における使用額とする。
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