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2021 年度 実施状況報告書

ケイパビリティの視点による保健師のコミュニティグループ支援ガイドラインの開発

研究課題

研究課題/領域番号 20K19224
研究機関東邦大学

研究代表者

植村 直子  東邦大学, 健康科学部, 講師 (90510347)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワード自主グループ / 住民組織 / 看護実践能力 / ケイパビリティ
研究実績の概要

本研究は、ケイパビリティの視点によるコミュニティグループ支援についての看護実践能力の具体的内容を明らかにし、保健師がコミュニティグループ支援に取り組む際の心構えや方向性を持ち取り組んでいくためのガイドラインを提示することを目的とする。
第1段階では、ケイパビリティに着目して文献検討した。Spencer & Spencer、Cairns & Stephensonのケイパビリティの枠組み(自己効力感が高い・他者と協働する姿勢がある・学び方を知っている・創造性がある・問題を明確化し解決するために適切で効果的な行動を選択することができる・多様な状況においてコンピテンシーを活用できるといった内容が含まれる)を用い、これまでに示された先行研究の本文中の記述の中で、ケイパビリティに該当する知識や技術、態度の記述を抽出した。
第2段階では、文献検討で整理したケイパビリティに基づく看護実践能力の内容を基に、コミュニティグループ支援に取り組んだ経験を持つ実務経験10年以上の保健師にヒアリング調査を実施している。ヒアリング調査では、研究対象者がコミュニティグループ支援に取り組む際に直面した様々な課題や困難についての出来事をたずね、それらの出来事に対してどのように考えたのか、また、どのようにアイデアを見出し、創意工夫し状況を乗り越えたのかを聞き、コミュニティグループ支援ガイドラインを構成する具体的な項目を示しガイドライン案とする。さらに作成したガイドライン案について、デルファイ調査で内容を精査する。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

保健師へのヒアリング調査について、covid-19への対応等のため、調査実施が完了できなかった。次年度に文献検討結果を踏まえヒアリング調査を継続実施する。

今後の研究の推進方策

ケイパビリティに基づく看護実践能力の内容について、引き続きコミュニティグループ支援に取り組んだ経験を持つ実務経験10年以上の保健師にヒアリング調査を行う。ヒアリング調査では、研究対象者がコミュニティグループ支援に取り組む際に直面した、様々な課題や困難についての出来事をたずね、それらの出来事に対してどのように考えたのか、また、どのようにアイデアを見出し、創意工夫し状況を乗り越えたのかを聞く。
以上の文献検討、およびヒアリング調査結果より、ケイパビリティの視点による保健師のコミュニティグループ支援の具体的内容項目を示した調査票を作成し、デルファイ調査を実施する。

次年度使用額が生じた理由

国際学会、国内学会がオンライン開催となり、旅費の支出がなかったこと、インタビュー調査の進捗の遅れのためデータ整理を依頼する費用が発生しなかったため、次年度使用額が生じた。
計画通り、引き続き保健師へのインタビューを実施し、データ整理に要する費用を使用する。その後、ガイドライン案の作成、デルファイ調査を実施し、予定していた費用の使用を進めていく。

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公開日: 2022-12-28  

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