研究課題/領域番号 |
20K19225
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
吉澤 裕世 順天堂大学, 大学院医学研究科, 特任講師 (70758721)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | フレイル / 保健事業 / 介護予防事業 / 一体的実施 |
研究実績の概要 |
通いの場におけるハイリスク者のアウトリーチ体制についての課題は初年度に明らかとなり、介入効果についての検証を本年度実施した。また、既存のフレイルチェックに加え、モデル地域でのフレイル予防活動の現場において、2020年度から導入された後期高齢者の質問票を用いたハイリスク高齢者へのアウトリーチ支援を行った。事前準備として医師会、栄養士会等専門職へ事業説明を実施した。主治医がいる対象者に対しては、事業に参加する旨のチラシを本人から主治医へ渡すよう依頼した。 6月から12月に実施した通いの場での参加者のうち、ハイリスク疑いのありの者は49名であった。そのうち、要介護・要支援認定者及び事業対象者11名を除く38名に電話にて事業説明を行った。その結果、5名が専門職支援を希望した(男性3名、女性2名)。 参加を希望した5名のうち、2名が運動機能、2名が運動機能と栄養面にて専門職からの支援を受けている。1名は今後支援予定となっている。ハイリスク支援を希望しない理由として、①自分で運動等を行っているので、定期的なフレイルチェックで自分の状態がわかればいい、②コロナ禍のため、③自宅に来てほしくない、④連絡がつかないであった。今回介入に参加しなかった対象者に対しても、地域資源の案内や継続的な質問票の実施を促していくことも必要であると考える。現在介入中であるため、介入効果についての検証は間に合わなかったが、結果が出次第検討し評価していく予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
初年度にコロナの影響で自治体事業がストップしてしまい、その影響を2年目も受けているため。
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今後の研究の推進方策 |
介入の前後評価(実測値含む)やKDBデータを用いた総合的に評価(介護度、医療費等)することも検討していく予定である。また、他地域においてもこのモデルが可能かどうかについても併せて検討し、汎用性のあるモデル構築を目指す。
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次年度使用額が生じた理由 |
COVID-19の感染拡大により、予定していた学会がオンラインになったことや事業の延期により現場に行くことができず、リモートでの会議が多くなったため使用額に差異が生じた。 令和4年度は現場での会議や現地での学会も開催される予定となっていることから、令和4年度助成金と合わせて使用する予定である。
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