研究課題/領域番号 |
20K19229
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研究機関 | 星城大学 |
研究代表者 |
大古 拓史 星城大学, リハビリテーション学部, 助教 (60715126)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 変形性膝関節症 / 保存療法 / 膝蓋骨下方可動性 / 膝関節屈曲可動域 / 身体活動量 / 膝関節屈曲制限 / 運動プログラム |
研究実績の概要 |
本年度は,昨年度に引き続き,整形外科クリニックに外来通院する保存治療中の膝OA患者を対象に,レントゲン写真を用いた整形外科医による重症度分類,膝関節屈曲角度(背臥位と腹臥位),膝蓋骨下方可動性,大腿遠位部の組織柔軟性を膝関節0度と45度でそれぞれ評価した.大腿遠位部の組織柔軟性は, Myoton Pro (Myoton AS, Estonia)を用いて,(1)大腿直筋筋腹,(2) 膝蓋骨基部から近位2 cm,(3) 膝蓋骨基部から近位4cm,(3)のそれぞれ内側と外側2cmの5箇所を計測した.加えて,身体活動量の計測と心理面や生活の質を聴取するアンケートを実施した. 本年度は,これまでに本研究の第一課題である膝OA患者における膝関節屈曲制限と関連する膝蓋骨の下方可動性の制限因子をについて,症例数を増やし,目標である100名まで計測した. さらに,初回の測定が終了した一部の膝OA患者を対象に,膝蓋骨下方可動性を改善するストレッチと大腿前面の筋(大腿直筋)のストレッチを3ヶ月実施している.介入終了後,膝関節屈曲角度,膝蓋骨下方可動性,大腿遠位部の組織柔軟性の変化と,身体活動量や心理面や生活の質などのアンケートの前後比較を行い,本研究の第二課題である膝関節屈曲角度の改善が活動量の向上や心理的側面の改善に関連するか介入を実施した.これまでに60名の介入が終了している. データ収集は概ね終了しており,今後はデータ解析を行い,膝OA患者における膝関節屈曲角度の低下と関連する膝蓋骨下方可動性減少の制限因子について,膝関節周囲の軟部組織柔軟性評価から明らかにしていく.また,膝蓋骨下方可動性を改善させるプログラムの効果検証を明らかにしていく.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本年度は,これまでに100名の変形性膝関節症患者のデータ収集が完了し,目標症例数に達した.介入試験では,60名の3カ月間の介入が終了しており,データ収集は概ね終了している.データ入力などの作業も終了しており,計画通りに進行していると考える.
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今後の研究の推進方策 |
次年度は最終年度になるため,データ解析を行い,結果のまとめを実施する予定である.データ解析の方法等については,データ測定先の整形外科医師とも連携しながら解析を行う予定である. 結果の公表については,関連学会での発表や論文発表での成果報告を行うべく,取り組む予定である.
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次年度使用額が生じた理由 |
2021年度は,成果発表や学会参加での旅費が使用出来なかった. 2022年度では,成果発表における学会参加や論文投稿にて助成金を使用する予定である.
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