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2022 年度 実施状況報告書

変形性膝関節症患者の膝屈曲角度改善プログラムの確立と活動量向上に向けた介入研究

研究課題

研究課題/領域番号 20K19229
研究機関星城大学

研究代表者

大古 拓史  星城大学, リハビリテーション学部, 講師 (60715126)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワード変形性膝関節症 / 保存療法 / 膝蓋骨下方可動性 / 膝関節屈曲可動域 制限 / 膝関節屈曲可動域 改善 / 運動プログラム / 身体活動量
研究実績の概要

健常高齢者において,膝関節屈曲角度の低下と膝蓋骨下方可動性減少は関連していることが明らかとなっている.本研究課題では変形性膝関節症(膝OA)患者において,膝関節屈曲角度の低下と関連する膝蓋骨下方可動性減少の制限因子を膝関節周囲の軟部組織柔軟性評価を用いて明らかにすることを目的とした.
さらに,介入研究として,膝蓋骨下方可動性を改善させるプログラムを3か月間実施し,膝関節屈曲角度の増大と身体活動量向上をメインアウトカムにした効果検証を実施した.
計測は,整形外科クリニックに外来通院する保存治療中の膝OA患者を対象に,レントゲン写真を用いた整形外科医による重症度分類,膝関節屈曲角度(背臥位と腹臥位),膝蓋骨下方可動性,大腿遠位部の組織柔軟性を膝関節0度と45度でそれぞれ評価した.大腿遠位部の組織柔軟性は, Myoton Pro (Myoton AS, Estonia)を用いて,(1)大腿直筋筋腹,(2) 膝蓋骨基部から近位2 cm,(3) 膝蓋骨基部から近位4cm,(3)のそれぞれ内側と外側2cmの5箇所を計測した.加えて,身体活動量の計測と心理面や生活の質を聴取するアンケートを実施した.
介入効果の検証では,3か月間の介入前後におけるレントゲン写真を用いた整形外科医による重症度分類以外の評価項目について比較し,膝関節屈曲角度の増大,膝関節の疼痛軽減,安静座位時間が減少することが明らかとなった.さらに,膝OAの重症度が,軽症群では,重症群に比較し,改善効果が高いことが明らかとなった.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

本年度は介入研究を含めすべての被験者のデータ計測が終了した.全データの入力も終了し,解析作業,まとめ作業を実施している.データ解析の方法等については,データ測定先の整形外科医師とも連携し,スムーズに解析を行うことができた.
結果の公表については,本研究課題に内容に関連する国内の学会において報告発表を実施した.

今後の研究の推進方策

学会発表で得られた意見も踏まえ,国内・国際学会誌への雑誌投稿を実施する予定である.
本研究課題の成果発表を中心に実施していく予定である.

次年度使用額が生じた理由

感染等の社会情勢の影響で全体的な研究スケジュールに遅れが生じ,論文投稿まで達成できなかったため.
次年度は,国際雑誌への投稿費用として助成金を使用する予定である.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2022

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 膝関節屈曲角度と大腿部組織柔軟性との関連について.2022

    • 著者名/発表者名
      大古拓史,太田進.
    • 学会等名
      第10回日本運動器理学療法学会学術大会
  • [学会発表] 変形性膝関節症に対する介入研究―膝関節屈曲角度の改善と制限因子探求―2022

    • 著者名/発表者名
      大古拓史.
    • 学会等名
      第10回日本運動器理学療法学会学術大会

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公開日: 2023-12-25  

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