研究課題/領域番号 |
20K19237
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
三浦 由佳 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 特任助教 (30791587)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 超音波検査 / 誤嚥 / 咽頭残留 / 人工知能 / 画像処理 / 看護理工学 |
研究成果の概要 |
AIを用いたエコーによる梨状窩の残留物の検出方法の開発と、残留物の視認性を向上させるための気泡を含む検査食の評価を目的とした。残留物を自動で検出するAIによる咽頭残留の検出の感度・特異度はそれぞれ100%, 87.5%であり、AIを用いずに看護師が観察した結果を上回っていた。気泡ありの検査食を用いた場合、看護師4名中3名が咽頭残留検出の感度・特異度が気泡なしの場合に比べ向上していた。AIの適用と気泡を含む検査食の利用は、いずれも残留物の検出の感度・特異度を向上させた。今後は、エコーで咽頭残留や逆流物を観察することにより胃ろう造設後の経口摂取を促していけるか、介入研究にて評価していく必要がある。
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自由記述の分野 |
老年看護学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで、在宅や施設では誤嚥の要因となる摂食嚥下機能や胃食道逆流症のアセスメントが十分できず、医療者が誤嚥性肺炎のリスクを恐れることや実際に誤嚥性肺炎に至ってしまうことから、胃ろう造設後の経口摂取が進まないことが課題となっていた。本研究により、今後、非侵襲で施設・在宅でも使用可能なエコーを用いた残留物や胃食道逆流症の観察を看護師が自信を持って行うための手段として、AIの利用や気泡を含んだ検査食の利用を本研究の成果から提案できたと考えられる。
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