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2020 年度 実施状況報告書

農村ソーシャル・キャピタル醸成に向けた高齢者のストレングス活用モデルの構築

研究課題

研究課題/領域番号 20K19246
研究機関新潟県立看護大学

研究代表者

井上 智代  新潟県立看護大学, 看護学部, 准教授 (80621763)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワードアセット / ストレングス / 地域在住高齢者 / ソーシャル・キャピタル / 農村
研究実績の概要

近年、人々の健康に良好な影響を与えるものとして、ソーシャル・キャピタルが注目されているが、農村では住民の高齢化などが進む中でいかに醸成していくかが喫緊の課題である。
本研究は、農村ソーシャル・キャピタル醸成に向けた高齢者のストレングス活用モデルの構築を作成することを目的としている。
初年度である、2020年度は地域在住高齢者のストレングスに関する研究の動向を把握するために論文を収集し、研究成果を俯瞰した。その結果、多くは個人の強みに着目した論文であり、特に疾患(精神疾患、脳卒中、がん患者、長期入院患者、在宅療養者、認知症高齢者など)を抱えつつ生活する個人に焦点があてられた文献が多く、地域在住高齢者のストレングスとして個人のみでなく、集団・地域レベルで検討した論文は稀少であることがわかった。
そこで、本研究の目的である、農村ソーシャル・キャピタルの醸成に寄与する地域在住高齢者のストレングスをどのような視点で測定していくとよいのか、公衆衛生看護学、老年学の専門家に相談しながら検討を進めた。その結果、地域在住高齢者の強みを見ていくには、個人、グループ、機関など地域のasset(アセット)の視点で捉えてくことがよいと考えた。assetとは、資源や資産、価値あるもの、よいところという意味があり、ソーシャル・キャピタル醸成に寄与するものとして考えられている。
現在、地域在住高齢者のassetに関する研究について、国内外の研究論文を収集し、どのような対象、方法で研究が進められ、分析が進められているのか、検討しているところである。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

新型コロナウイルス感染拡大に伴い、住民への聞き取りなど制限がされる状況で、当初よりやや遅れている状況である。

今後の研究の推進方策

①地域在住高齢者のassetに関する研究の整理を行う。
②①の結果から、地域住民への聞き取り調査のためのインタビューガイドを作成する。
③研究協力の依頼を行い、対象者の抽出について打ち合わせの機会を設定する。
④住民への聞き取りの実施
⑤聞き取りの内容整理と、調査票の作成、調査の実施、分析

次年度使用額が生じた理由

今年度からインタビューなどの調査を進めていく予定であったが、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から調査等が困難であった。2021年度は感染拡大状況にもよるが、インタビュー調査など実際の調査を進める予定で次年度に繰り越した。

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公開日: 2021-12-27  

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