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2021 年度 実施状況報告書

奈良県内の地域住民とその環境におけるピロリ菌の蔓延実態ならびに感染源の包括的解明

研究課題

研究課題/領域番号 20K19250
研究機関奈良県立医科大学

研究代表者

堀内 沙央里  奈良県立医科大学, 医学部, 講師 (40794334)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワードHelicobacter pylori / 感染源 / PCR
研究実績の概要

本邦における胃がんの年齢調整死亡率は年々減少傾向にあるが、罹患者数は2018年時点で未だ12万人を超えており(男性:86,905人 女性:39,103人)、大腸がんに次ぐ2番目の多さとなっている。
胃がんの発症については、ピロリ菌の慢性感染と有意に関連することが広く知られている。本研究ではピロリ菌の感染制御を包括的視点から目指すため、ヒトおよびその生活環境に着目し、ピロリ菌の感染源の特定(ヒトや生活環境検体からのピロリ菌の検出と解析)や感染者の実態を解明することを目的としている。
今年度は、ピロリ菌の感染源の1つとして着目されている生活環境からピロリ菌の検出を試みた。採取した環境水23検体からそれぞれ細菌DNAを抽出し、PCR法を用いてピロリ菌が持つglmM遺伝子(ハウスキーピング遺伝子)とcagA遺伝子(病原遺伝子)の検出を試みた。これらの検体からは、ピロリ菌が持つ遺伝子は検出されなかった。ピロリ菌の感染源としてヒト、井戸水や河川等の水源、土壌、そして生野菜等の環境が疑われているため、包括的に検討を続けていく必要がある。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

COVID-19による影響で研究活動の制限が生じた。

今後の研究の推進方策

研究体制が整い次第、対象者から検体を採取し解析を進めていく。環境検体からのピロリ菌の検出についても引き続き実施する。

次年度使用額が生じた理由

COVID-19による影響で研究活動の制限が生じた。
次年度はサンプリングや検体の解析が進むと考えられるため、これらにかかる旅費や検体解析に必要な物品購入のための支出が考えられる。さらに学術集会への参加等、得られた研究成果の公表にかかる支出が考えられる。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2021

すべて 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] Molecular epidemiology of Helicobacter pylori among residents and their environments in areas with high gastric cancer morbidity in Japan2021

    • 著者名/発表者名
      Saori Horiuchi, Ryuichi Nakano, Akiyo Nakano, Naokuni Hishiya, Kenji Uno, Yuki Suzuki, Naoki Kakuta, Risako Kakuta, Kohsuke Tsubaki, Noriko Jojima, Hisakazu Yano
    • 学会等名
      The 32nd European Congress of Clinical Microbiology & Infectious Diseases
    • 国際学会

URL: 

公開日: 2022-12-28  

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