研究課題/領域番号 |
20K19280
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 京都府立医科大学 |
研究代表者 |
毛利 貴子 京都府立医科大学, 医学部, 教授 (90438218)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 在宅高齢者 / 慢性閉塞性肺疾患 / 呼吸器悪液質 |
研究成果の概要 |
研究1(看護師の悪液質に関連する知識・ケアの実態調査)では、訪問看護師21名外来看護師5名を対象に質問紙調査を行った結果、「悪液質という言葉」をまったく・あまり知らない人が57.7%であったが、「病状の進行と共に体重減少が生じる」では19.2%が「よく知っている」と回答し、「現在の体重の質問または測定」は76.9%が毎回もしくは時々行っていた。 研究2(外来通院中の高齢COPD患者の生活調査)では、70代80代各2名、重症度は正常2名中等度2名を対象とした。フレイル評価では全員がプレフレイルで、運動面や社会面での活動が低かった。3名の1か月平均歩数は3949歩(標準偏差1931歩)であった。
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自由記述の分野 |
臨床看護学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
研究1では、看護師はCOPD患者において病状の進行と共に体重減少が生じることを臨床経験上から知っているが、悪液質という病態生理や具体的な観察項目、食行動への支援についての理解にばらつきが示された。知識の普及を図ることにより、悪液質への早期介入が可能になることが示唆された。 研究2では、コロナ禍でも対象となった高齢COPD患者は意識して運動や外出を行っていた。歩数計装着により運動への意識が高まり、調査終了後も継続して歩数計装着・測定している対象もみられた。高齢者であってもスマートフォンやデジタル歩数計の使用は可能であり、可視化できるデバイスを用いた介入が効果的であることが示唆された。
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