腕神経叢損傷を受傷し肘屈曲再建術(肋間神経移行術)が施行された6症例に対して、術後肘屈曲筋である上腕二頭筋が筋力[1]に達した時点から、上肢HALを用いたバイオフィードバック訓練を実施した。6症例に対して、上肢HAL訓練中の上腕二頭筋MMT1、2時の筋活動を、無線筋電図計測機器を用いて計測しHAL装着時・非装着時で比較した。HAL装着時、非装着時での上腕二頭筋筋活動は、最大収縮時に対して各々75.1±22.8%、60.3±16.8%であり、HAL装着時が有意に高値を示した。腕神経叢損傷に対して、上肢HAL用いた肘屈曲訓練は筋電図学的に良質なバイオフィードバック訓練となりうる可能性が示唆された
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