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2020 年度 実施状況報告書

脳卒中後の機能回復に寄与するマイクロRNAの大規模探索と革新的予後予測への応用

研究課題

研究課題/領域番号 20K19309
研究機関広島都市学園大学

研究代表者

猪村 剛史  広島都市学園大学, 健康科学部, 講師(移行) (80760016)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワードマイクロRNA / 脳卒中 / 分子制御 / 予後予測
研究実績の概要

脳卒中は、運動障害・感覚障害・高次脳機能障害等、多岐にわたる後遺障害を引き起こすため、要介護状態となる主要要因の一つとして知られる。脳卒中超急性期の新規治療開発が進み、治療予後が改善する症例もあるが、その適応は限定的であり、治療効果のさらなる改善が強く望まれる。本研究では、脳卒中後の機能改善に影響を与える分子制御をエピジェネティクス制御の観点から明らかにすることを目的に、検討を進めている。
本研究では、末梢血中に存在するマイクロRNAの発現解析を、次世代シーケンサーを用いて網羅的に実施している。今年度は、研究代表者の所属研究機関変更に伴う実験環境の整備が必要となったため、所属研究機関変更後の実験環境の整備を行った後に、末梢血からのマイクロRNAの抽出・数例での網羅的発現解析を実施した。同時に、所属研究機関ならびに協力研究施設における倫理審査委員会への審査申請を進め、研究実施に関連する全ての機関からの承認を得られた。
本年度の研究の結果、末梢血中から、次世代シーケンサー解析に耐えうるマイクロRNAを安定的に抽出する条件・プロトコルを確立し、数例の網羅的発現解析結果の取得が済んでいる。当初の予定と比較して、患者リクルートが遅れたことも影響し、発現解析結果もとにした機械学習の適用は行えていない。また、脳卒中患者に対する予後予測手法を検討する本研究の一環として、機械学習を活用した研究成果を論文発表した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

患者リクルートはやや遅延しているが、現時点で研究スケジュール全体に大きな影響を与える可能性は少ないと考えられるため。

今後の研究の推進方策

患者リクルートを効率的に行うために関係医療機関との調整を積極的に実施していく。

次年度使用額が生じた理由

リクルート遅延によりマイクロRNA解析が遅れているため、次年度のマイクロRNAの解析費用として使用する。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2021

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Decision tree algorithm identifies stroke patients likely discharge home after rehabilitation using functional and environmental predictors2021

    • 著者名/発表者名
      Takeshi Imura
    • 雑誌名

      J Stroke and Cerebrovasc Dis

      巻: 30 ページ: 105636

    • 査読あり

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公開日: 2021-12-27  

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