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2020 年度 実施状況報告書

パーキンソン病および類縁疾患におけるすくみ足のサブタイプ化と病態の解明

研究課題

研究課題/領域番号 20K19370
研究機関独立行政法人国立病院機構鳥取医療センター(臨床研究部)

研究代表者

澤田 誠  独立行政法人国立病院機構鳥取医療センター(臨床研究部), リハビリテーション科, 理学療法士 (40564894)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワードパーキンソン病 / パーキンソン症候群 / すくみ足 / 歩行開始 / 方向転換
研究実績の概要

本研究の目的は、パーキンソン病および類縁疾患に対して、すくみ足を質問紙・加速度計・誘発法などで検出しサブタイプ化し、メカニズム解明に寄与することである。
令和2年度は鳥取大学で作成しているパーキンソン病関連疾患のデータベースの分析と鳥取医療センターでのデータベース構築を行った。
鳥取大学のデータベース解析の結果、すくみ足を有する患者の性格因子の差異 、重症度との関連が示された。その結果が国際誌に掲載された。すくみ足を有する患者は新規性追求傾向が強く、自己志向性が低かった。またすくみ足を呈する患者では、すくみ足の重症度と固執の程度に正の相関がみられた。またすくみ足のサブタイプ化 として歩行開始時のすくみ足と方向転換時のすくみ足に着目し分析を行った。その結果歩行開始時のすくみ足のみを呈する患者、方向転換時のすくみ足のみを呈する患者は全体の10%程度と小数で多くが両方のすくみ足を呈していることが分かった。また歩行開始時のすくみ足のみを呈している患者は前頭葉機能が低下していることことが分かった。この結果を令和3年度に学会発表する予定である。
鳥取医療センターでは倫理審査申請を行い、パーキンソン病関連疾患に対する新たなデータベース構築を開始した。加速度計を用いすくみ足を定量的に評価する方法を検討した。パーキンソン病患者では症状変動があり、すくみ足が出現しないケースもあったため、すくみ足の誘発法を採用し、安定してすくみ足を客観的に評価する方法を検討している。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

購入予定であった機器を変更した。新型コロナウイルス感染症の影響で購入予定の機器のデモが遅れたため購入が遅れている。

今後の研究の推進方策

令和3年度は鳥取医療センターでのデータベースへデータ蓄積を継続する。今年度は加速度計のデータも蓄積する。これらのデータからすくみ足のサブタイプ毎の特徴を抽出する予定である。

次年度使用額が生じた理由

購入予定であった機器を変更した。また新型コロナウイルス感染症のため購入予定の機器のデモが遅れ購入に至っていないため、次年度で購入する予定である。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2020

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] Personality traits associated with freezing of gait in Parkinson's disease patients2020

    • 著者名/発表者名
      Sawada Makoto、Wada-Isoe Kenji、Nakashita Satoko、Maeda Tetsuya、Hanajima Ritsuko、Nakashima Kenji
    • 雑誌名

      Parkinsonism & Related Disorders

      巻: 81 ページ: 67~68

    • DOI

      10.1016/j.parkreldis.2020.10.005

  • [学会発表] すくみ足を呈するパーキンソン病患者のCSF中β-amyloid42の検討2020

    • 著者名/発表者名
      澤田誠,和田健二,花島律子, 中島 健二
    • 学会等名
      第61回日本神経学会学術大会
  • [学会発表] rTMSとリハビリテーションの併用によりすくみ足が軽減したPSP-PGFの一症例2020

    • 著者名/発表者名
      澤田誠,土居充,下田光太郎
    • 学会等名
      第38回日本神経治療学会学術集会
  • [学会発表] パーキンソン病におけるすくみ足の臨床的経過2020

    • 著者名/発表者名
      澤田誠,和田健二,花島律子,中島 健二
    • 学会等名
      第14回パーキンソン病・運動障害疾患コングレス

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公開日: 2021-12-27  

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