研究課題/領域番号 |
20K19370
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研究機関 | 独立行政法人国立病院機構鳥取医療センター(臨床研究部) |
研究代表者 |
澤田 誠 独立行政法人国立病院機構鳥取医療センター(臨床研究部), リハビリテーション科, 理学療法主任 (40564894)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | パーキンソン病 / パーキンソン症候群 / すくみ足 / 歩行開始 / 方向転換 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は,パーキンソン病および類縁疾患に対して,質問紙・加速度計・誘発法などを用いてすくみ足を検出し,サブタイプに分類しメカニズム解明に寄与することである. 令和4年度は,小数例での検討であるが,誘発課題の有用性と加速度成分について検討を行った.すくみ足の臨床的検査は,質問紙としてNew Freezing of Gait Questionnaire(NFOG-Q),臨床診察としてMDS-Unified Parkinson's Disease Rating Scale(MDS-UPDRS) のすくみ足の項目を用いた.すくみ足誘発法としてTimed Up and Go Test TUGT(TUGT),方向転換課題を用いた.測定された加速度より,すくみ足に特異的な高周期成分を用いてすくみ足指数を算出した.すくみ足指数は,前後方向の加速度,垂直方向の加速度を用いて算出しそれらを比較した. 検出率は質問紙が最も高く,65%であった.すくみ足誘発課題の検出率としてTUGTは15%と低いが,方向転換課題は56%と質問紙程度の検出力があることが分かった.すくみ指数と臨床指標との関係について,NFOG-QとTUGT課題の垂直方向加速度,方向転換課題の前後・垂直加速度において有意な弱い正の相関関係が示された.またMDS-UPDRSのすくみ足項目との関係は,方向転換課題の垂直加速度においてのみ,有意な弱い正の相関関係が示された. これらの結果より誘発課題としては方向転換課題,加速度成分としては垂直成分の有用性が示唆された.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
令和4年度はデータベースへデータを蓄積する予定であった.しかし新型コロナウイルス感染症感染拡大により,入院・外来患者の減少,院内の感染対策強化による臨床エフォートの増加,共同研究先への移動禁止などの影響があった.上記の理由でデータ集積が困難な状況が継続し,データ収集が予定よりも遅れている.
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今後の研究の推進方策 |
令和5年度はこれまで取得したデータを整理し,加速度データと臨床症状の関係性を検討する.またすくみ足のサブタイプ毎の臨床的差異について検証を進める予定である.
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウイルス感染症感染拡大によりデータ収集が困難な状況が継続し,令和4年度に購入予定であった物品の購入が遅れてしまったため来年度に持ち越した.令和5年度に購入する予定である
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