本研究では高齢心不全患者のICFを用いた生活行為障害モデルを確立し,生活行為に焦点を当てた新しいリハビリテーション手法を開発・検証することを目的に慢性心不全患者4例を対象にインタビュー調査を実施し,SCAT(Steps for Cording And Theorization: 大谷 2007)を用いて質的分析を行った.慢性心不全患者は買い物や掃除,更衣,他者の介護,洗濯などの生活行為が障害されており,用具や方法の工夫,家族の支援,保健サービスによって対応していることが明らかとなった.さらに,健常者を対象に心拍出量計を用いて検証し,生活行為中に心拍出量が減少することが明らかとなった.
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