研究課題/領域番号 |
20K19381
|
研究機関 | 山形県立保健医療大学 |
研究代表者 |
中野渡 達哉 山形県立保健医療大学, 保健医療学部, 講師 (10713638)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
|
キーワード | 人工関節置換術 / バイオフィードバック / 変形性関節症 / リハビリテーション / 理学療法 |
研究実績の概要 |
本研究では、人工股関節置換術・人工膝関節置換術後に生じる術側下肢の荷重量減少に着目し、インソール型足底荷重モニタリングデバイスを用いた歩行能力の評価および歩行に対するリハビリテーションの提案を目指している。そこで本研究では「下肢荷重の非対称性が歩行能力に及ぼす影響」と「リアルタイム・荷重フィードバックを用いたリハビリテーションの効果」を明らかにすることを研究目的としている。 今年度は患者を対象とする研究開始に向けて、計測環境の構築および予備実験を実施した。まず、下肢荷重に関する非対称性の計測を可能とするために、インソール型荷重モニタリングデバイスとしてNovel社製Loadsolシステムの準備を進め、運動課題とパラメータを検討した。パラメータとして、ステップ数、接地時間、荷重ピーク値、荷重率、荷重積分値、初期接地パターンの有用性について検証した。運動課題として、本システムを用いての立位、立ち上がり動作、歩行、走行などの動作テストを検証した。さらに、このシステムを用いた、リアルタイム・荷重フィードバックの介入方法について健常者で検討を進めた。そして、本システムの端末機器を用いた視覚的フィードバックと、ターゲットとする荷重量の範囲の調整を勧めた。 以上を踏まえ、臨床研究に向けて、病院施設での研究会を開催し、このシステムのデモンストレーションを実施した。そしてパラメータと基本的な介入方法を確認することができ、研究計画策定に至った。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナウィルス感染拡大の影響で機器選定、予備実験に時間を要した。したがって年度内に倫理審査申請に至らなかった。
|
今後の研究の推進方策 |
倫理審査申請を進める。そして、データ収集・解析および学会発表・論文執筆へと進めていく。
|
次年度使用額が生じた理由 |
令和3年度以降に実施する収集データ解析のために必要な専用のソフトを購入する。
|