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2022 年度 実施状況報告書

侵害性の高い痛み刺激による脳内血流調節系の制御機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 20K19387
研究機関帝京平成大学

研究代表者

守屋 正道  帝京平成大学, 健康医療スポーツ学部, 助教 (80848135)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワード脳血流 / マイネルト基底核 / 侵害刺激
研究実績の概要

脊椎動物の三叉神経支配領域は外界との接触の最前線インターフェイスである.三叉神経侵害受容器の活動による内環境維持応答機構の解明は,感覚器-自律神経系連関の生物学的基盤を理解するうえで重要である.
本研究では,特殊感覚を有する角膜を利用し侵害刺激に対する非交感神経性の脳血流機構を解明することを目的とし,角膜刺激(機械刺激ならびに化学刺激)によって,大脳皮質脳血流が両側性に増加し,これが胸髄横切断やアトロピン投与などによって消失しない新事実を見いだした.さらに,胸髄横切断後ラットを用いてマイクロシリンジをマイネルト基底核に挿入しGABA受容体作動薬muscimolを微量注入し脳血流増加反応が有意に減弱することを明らかにした.一方,vehicle注入では有意な変動は示さなかった.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

計画通り進んでいる.しかし,さらなる研究の発展を構想し1年間延長し研究を継続する.

今後の研究の推進方策

マイネルト基底核からのコリン作動性脳内投射を介した脳内広汎性投射制御の詳細な解析を進めている.具体的には,高い時間・空間分解能による解析によって,部位別の異なる制御機構の存在可能性を検証している.

次年度使用額が生じた理由

新型コロナウイルスの影響で遅延していたため研究費の使用額が予定よりも少なかった.また,研究代表者の所属異動により研究費が一時的に使用できなかった.2023年度に持ち込し計画的に使用する.

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公開日: 2023-12-25  

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