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2022 年度 実施状況報告書

脳・脊髄・筋パフォーマンスデータからみる運動イメージ効果の加齢的変化

研究課題

研究課題/領域番号 20K19397
研究機関関西医療大学

研究代表者

福本 悠樹  関西医療大学, 保健医療学部, 助教 (60817211)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワードmotor imagery / motor imagery strategy / oxygen-hemoglobin / F-wave / Fingertip dexterity
研究実績の概要

運動イメージが運動技能を向上させることは多く報告されているが、神経リハビリテーションにおけるその効果は様々である。近年の技術的発展により、特にイメージ中の脳活動については明らかになりつつあるが、脊髄レベルでの検討が不十分であり、未だ運動発現経路の全てを明らかにはできていないことが、一貫した効果を示せない要因と考えられる。そこで本研究では、脳・脊髄の同時計測により、運動イメージ中の神経機構の明確化を図ってきた。
令和2~3年度の検討により、運動イメージ中には脊髄前角細胞の興奮性を補足運動野が調整している可能性、そして、補足運動野のほかに、前頭眼窩、前頭極、背外側前頭前野もイメージ生成に関与し、間接的に脊髄前角細胞の興奮性に関わっている可能性が明らかとなった。そこで、高齢者への運動イメージの具体的な適応化に向けて、運動イメージの実施方法、特にイメージ戦略に基づいて検討を行った。一般的に高齢者は筋感覚的なイメージは実施困難とされており、上記神経基盤が賦活されない可能性があった。しかし、技能的側面からの検討により、筋感覚的な運動イメージに、運動課題に関連する情報を付与することで運動イメージ効果が高まることが明らかとなった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

若年者を対象とした運動イメージ中の神経機構の検討は概ね実施できた。新型コロナウイルスの蔓延により高齢者データの計測の進捗がやや遅れている。

今後の研究の推進方策

令和5年度に新型コロナウイルスに対する感染症法に基づく分類が引き下げられれば、高齢者データの計測を行い、運動イメージ中の神経機構について、age biasについての検討を行っていく。

次年度使用額が生じた理由

新型コロナウイルスの蔓延により国際学会での発表(海外渡航)が難しくなり次年度使用額が生じた。また、感染拡大が収まらず、未だ高齢者データが計測できていないため、英文校正費、論文投稿費での使用も行えなかった点も、次年度使用額が生じた理由である。次年度には高齢者データの計測を進める予定であり、その際には謝金としても一部使用予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2022

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] Differences in motor imagery strategy change behavioral outcome2022

    • 著者名/発表者名
      Fukumoto Yuki、Todo Marina、Bunno Yoshibumi、Yoneda Hirohisa、Tani Makiko、Suzuki Toshiaki
    • 雑誌名

      Scientific Reports

      巻: 12 ページ: 13868

    • DOI

      10.1038/s41598-022-18164-1

    • 査読あり / オープンアクセス

URL: 

公開日: 2023-12-25  

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