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2023 年度 実施状況報告書

脳・脊髄・筋パフォーマンスデータからみる運動イメージ効果の加齢的変化

研究課題

研究課題/領域番号 20K19397
研究機関関西医療大学

研究代表者

福本 悠樹  関西医療大学, 保健医療学部, 講師 (60817211)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2025-03-31
キーワードmotor imagery / motor imagery strategy / oxygen-hemoglobin / F-wave / Fingertip dexterit / phonological loop
研究実績の概要

地域包括ケアシステムは高齢者の「自助」が基盤である。しかし、高齢者がセラピストなしで「自助」の概念に基づき自ら主体的に関わる自主トレーニングを行った場合、相応のリスクを自身で負うことになる。その対策として、我々は安全性の高い運動イメージを複合する運動戦略に着目してきたが、解決すべき課題も散在する。まず運動イメージが運動技能を向上させることは多く報告されているが、神経リハビリテーションにおけるその効果は様々であった。つまり運動イメージ中の運動発現経路の全てを明らかにできていないことが問題に挙げられる。そこで運動イメージが運動技能を向上させる神経生理学的背景について、特に脳・脊髄の同時計測により、運動イメージ中の神経機構の明確化を図っている。令和2-3年度の検討により、健常若年者において、運動イメージ中には脊髄前角細胞の興奮性を補足運動野が調整している可能性、そして、補足運動野のほかに、前頭眼窩、前頭極、背外側前頭前野もイメージ生成に関与し、間接的に脊髄前角細胞の興奮性に関わっている可能性が明らかとなった。令和4-5年度では与えるべき運動イメージ戦略の設定、詳細には、筋感覚的な運動イメージに、運動課題に関連する情報を付与することで運動イメージ効果が高まることが明らかとなった。さらに運動イメージ効果の個人差を説明するものとして、特に口頭指示の下で実施させる運動イメージでは、ワーキングメモリ機能のキャパシティ、特に言語性記憶に関わる音韻ループを評価することで、ある程度の考慮ができることまで明らかとなった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

感染状況により、対象となる高齢者のリクルートに時間を要している。

今後の研究の推進方策

高齢者データの計測を行い、運動イメージ中の神経機構について、age-biasについての検討を行っていく。

次年度使用額が生じた理由

新型コロナウイルスの蔓延により国際学会での発表(海外渡航)が難しくなり次年度使用額が生じた。また、感染症蔓延の影響を受け、高齢者データが計測できていない。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2024

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] ワーキングメモリ機能の違いが運動イメージ効果としての 運動技能と脊髄レベルの興奮性変化に関連する2024

    • 著者名/発表者名
      福本悠樹,藤井啓介,東藤真理奈,鈴木俊明
    • 学会等名
      第61回日本リハビリテーション医学会学術集会

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公開日: 2024-12-25  

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